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２２．焦り ページ26
「切れた、、、切れたぞ！」
「やったね錆兎！！」
そう言いつつ私は内心焦っていた。
錆兎が岩を切れた、ということは近いうちに義勇も岩が切れる
このままでは私だけ取り残されてしまう。
そうこう日々を過ごすうちにいるうちについに義勇も岩が切れてしまった。
このまま私だけが岩を切れず二人が最終選別に行ってしまったら
どうしようこのままじゃ、二人が！！
だめだ！！弱気になるな！！
思い出せ、今までの修行を！！
肺を大きく広げろ！！空気を全身に巡らせて筋肉を動かせ！！
「はぁっ！！！」
今までのような衝撃は、、、ない、、、、
うっすらと目をあけてみると
目の前にはすっぱりと切れた岩があった。
「やった、、、、切れた！！切れたよ！！」
「やったな！A！！」
「これで三人で最終選別に行けるね！！」
と二人とも喜んでくれた。
この晩鱗滝さんが用意してくれた夕餉はとても豪華だった。
「最終選別は2日後だ。最終選別では1週間山に籠りっぱなしになる。今のうちにしっかり食べなさい。」
夕餉の後鱗滝さんが私たちにそれぞれ狐の面をくれた。
「え！私ももらっていいんですか？」
「無論、すでにお前もわしの弟子だ。」
黄色の雫が狐の細められた右目の下に書かれ水色の結い紐の可愛らしい面だった。
「ありがとうございます！大切にします！」
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作者名：さきた | 作成日時：2020年2月28日 19時
