８０.真実 ページ43
静馬 side
静馬「遊馬、なんだ？」
遊馬『俺の教室に来てみろよ。面白いものが見れるぜ！』
静馬「なんなんだ」
遊馬『いいから』
静馬「・・・わかった」
遊馬、一体何がしたいんだ？
教室に行ったと思ったら、電話してきて来いなどと・・・。
静馬「仕方ない、行くか」
遊馬にも行くと言ってしまったし。
’
静馬「遊馬、なんだ」
遊馬「しっ！静かに！」
静馬「？」
二年の教室へ行き、遊馬に声をかけると、今の反応。
それに、これを見ろとでも言いたげに、教室の中を指で指している。
言われた通り、中を覗いてみると。
静馬「！」
そこには、Aさんと近藤さんの姿が。
静馬「何を見せる気だ？」
遊馬「いいから黙って見てろって」
・・・・・・。
愛華「あんなのにあっさり引っかかるあんたも悪いと思うよ？そういう風に甘いから、こんなことになるんでしょ？」
A「自分で仕掛けておいて説教？何が言いたいの、わざわざ放課後に呼び出したりして」
近藤さんが、Aさんを、呼び出した？
愛華「確かめたかったのよ」
A「何を？」
愛華「Aが本当に静馬先輩に嫌われたか」
A「・・・」
！？どういう、ことだ？
静馬「遊馬。これはなんだ」
遊馬「見たままだ。兄貴も察しただろ？Aは本当は悪くないって」
・・・それで、か。
私は、近藤さんに騙されていたということか？
A「ウソ泣きまでして完全に私を悪者にしておいて、よく言うよ」
愛華「でも、あんたはこうなるの、わかってたんじゃないの？静馬先輩が来た時点で」
私の中で、ふつふつと怒りが沸き上がってくる。
わかっていた、だと？
Aさんが、私に嫌われることを？
そんなわけない。
それなら、近藤さんが口を開く前に、自分で何とかしようとしたはずだ。
A「・・・そうだね」
！
A「だって、愛華があんなことしちゃったら、私、どうしようもないじゃない。
静馬先輩、優しいから愛華の言うこと、すんなり信じちゃうって思ったもの」
愛華「ふーん・・・」
A「だから、私が静馬先輩に嫌われているのは確実だよ」
愛華「・・・ならいいけど。もう帰っていいわよ」
・・・Aさん・・・。
そんな風に、考えていたのか。
遊馬「兄貴、Aと話すか？」
静馬「・・・いや、やめておく」
私は、Aさんにひどいことを言ってしまった。
今は、会わせる顔がない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 74人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蒼(プロフ) - …高校離れたから、もうだいぶ会うことも少なくなったけどね。 (2016年7月12日 21時) (
レス) id: 845aea6d7a (このIDを非表示/違反報告)
姫奈 - 蒼さん» 確かに、こんな人本当にいたらかなり疲れそう・・・ファイト！ (2016年7月11日 7時) (レス) id: 366548b939 (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - マジで大変なんだからね、付き合うの。 (2016年7月11日 6時) (レス) id: 845aea6d7a (このIDを非表示/違反報告)
姫奈 - 蒼さん» ｗｗｗそう言うと思った！言ってみただけだよ〜ｗ (2016年7月7日 16時) (レス) id: 366548b939 (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - 会わないほうがいいと…(-_-;) (2016年7月6日 22時) (レス) id: 845aea6d7a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：姫奈 | 作成日時：2016年4月20日 9時
