６８.探す ページ31
静馬 side
怜治「静馬、スマホ、なってるよ、ほら」
静馬「ありがとうございます」
画面を見ると、遊馬からだった。
静馬「遊馬、なんだ？」
嫌な予感がする。
遊馬『兄貴、Aが、音楽室に忘れ物取りに行ってから戻ってきてないんだけど』
やっぱりだ。
静馬「いつからだ？」
遊馬『授業始まる前。授業終わっても戻ってこない』
静馬「なんだと？」
怜治「静馬、どうしたの？」
怜治様が話しかけてきたが、無視。
静馬「体調を崩して保健室にいるんじゃないか？」
落ち着いて、考える。
そうだ、その可能性もある。
なにかあったと、すぐ悪い方に考える必要がない。
遊馬『いや、俺も最初はそうかと思ったんだけど、保健室にいないんだよ』
静馬「なら、サボりか？」
遊馬『Aがサボるって』
静馬「・・・考えにくいな」
Aさんがサボるとは思わない。
静馬「音楽室には？確かめたか？」
遊馬『・・・あ。確かめてなかった』
静馬「私たちが行く。遊馬はそこにいろ。Aさんが戻ってきたら連絡するように」
遊馬『わかった』
ぷつん、と通話が切れる。
怜治「Aちゃんになにかあったの？」
静馬「わかりません。遊馬に、教室に戻ってきていないと聞いただけですから」
怜治「よくないことが起こってると思う？」
静馬「できればそうであってほしくないのですが」
怜治「そうだね」
とりあえず、音楽室に・・・
’
’
’
「え？咲羅さんなら、すぐ教室に戻ったけど？」
先生に訊いたが、返ってきたのはその一言だった。
怜治「Aちゃん、どこ行っちゃったんだろう」
静馬「・・・。」
どこにもいない。
遊馬に聞いたところ、スマホは教室に置いていってしまって、連絡は取れないらしい。
近藤さんに訊いても、「知らない」と答えられたという。
怜治「でも、それ信じていいの？」
怜治様にそれを伝えると、そう言われた。
勿論、信じる気なんてない。
Aさんをいじめている人の言葉をあっさりと信じるほど、私は優しくない。
静馬「探して、みますか」
怜治「授業サボる？」
静馬「・・・そうせざるを得ないでしょうね」
怜治「静馬なら言うと思ったよ」
私の言葉に怜治様が喜んだように見えたのは気のせいだろうか。
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蒼(プロフ) - …高校離れたから、もうだいぶ会うことも少なくなったけどね。 (2016年7月12日 21時) (
レス) id: 845aea6d7a (このIDを非表示/違反報告)
姫奈 - 蒼さん» 確かに、こんな人本当にいたらかなり疲れそう・・・ファイト！ (2016年7月11日 7時) (レス) id: 366548b939 (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - マジで大変なんだからね、付き合うの。 (2016年7月11日 6時) (レス) id: 845aea6d7a (このIDを非表示/違反報告)
姫奈 - 蒼さん» ｗｗｗそう言うと思った！言ってみただけだよ〜ｗ (2016年7月7日 16時) (レス) id: 366548b939 (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - 会わないほうがいいと…(-_-;) (2016年7月6日 22時) (レス) id: 845aea6d7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：姫奈 | 作成日時：2016年4月20日 9時
