５５.復活！ ページ13
万太郎 side
「これで、元通り……ですかね」
ふうっと息をはき、満足そうな笑顔でお静が言った。
みんながそれぞれに頷く。
そうなのだ。今さっき、やっと花壇を元通りにし終わったところなんだよ！
「いえーいっ！ 花壇ふっかーつ!!」
伸びをして俺が言うと、「そこまで大袈裟に喜ばんでも」とたっすんに水を差された。
「だって、ここまで一ヵ月以上かかったんですよ！」
ドライなたっすんにめーちゃんが詰め寄る。気押されてたっすんが半歩下がった。
「……せやね」
さっと花壇を見渡して、大人しく頷く。
お仕事のせいで余計に時間がかかっちゃったからね！ こんなに喜んだって大袈裟じゃない！
「それぞれが空いてるときに来て作業進めてたから一ヶ月ですんだんだよな」
なんだかんだ言っても、たっすんが一人で来てたときもあったの、バンちゃん知ってるのにゃ。
「あとは咲羅さんだね」
「ですね」
うん、これを見たら桜ちゃんも絶対喜ぶよね。
「でも、咲羅さんあれからずっと学校休んでいるんですよね？」
めーちゃんが心配そうな顔で確認して、すまっちがそれに頷いた。
「電話しても出ねえし、学校に来いって言っても既読スルーされるからな」
「花壇の話持ち出しても同じやろな」
あと一歩のところで壁にあたっちゃった。
でも、みんなひとつ忘れてる。
「お静なら？」
俺の一言にみんなが反応して、一斉におしずを見る。
「……何故私なんです？」
「桜ちゃんが、お静を」
「バンちゃん！」
がっ、とすまっちに思いっきり口を塞がれた。痛い、ちょっと力入れすぎだよすまっち。
「アニキが言えば素直に聞くだろうからな！」
「一番信用あるからね」
裏返った声で俺の言葉を繋げたすまっちに、れいくんがスマートにフォローに入る。
「……そこまで言うなら」
お静は俺らの、というかすまっちの反応に首を傾げながらも、渋々引き受けた。
というわけで、すべてはお静にゆだねられたのでした。
うんうん、それはいいんだけど。
「……
「んあ？」
「
「……あ、ワリィ」
ぱっとすまっちの手が離れる。苦しかった……。
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蒼(プロフ) - …高校離れたから、もうだいぶ会うことも少なくなったけどね。 (2016年7月12日 21時) (
レス) id: 845aea6d7a (このIDを非表示/違反報告)
姫奈 - 蒼さん» 確かに、こんな人本当にいたらかなり疲れそう・・・ファイト！ (2016年7月11日 7時) (レス) id: 366548b939 (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - マジで大変なんだからね、付き合うの。 (2016年7月11日 6時) (レス) id: 845aea6d7a (このIDを非表示/違反報告)
姫奈 - 蒼さん» ｗｗｗそう言うと思った！言ってみただけだよ〜ｗ (2016年7月7日 16時) (レス) id: 366548b939 (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - 会わないほうがいいと…(-_-;) (2016年7月6日 22時) (レス) id: 845aea6d7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：姫奈 | 作成日時：2016年4月20日 9時
