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あれは私が小学生の高学年に上がった頃だった






私は兄弟がいなかったせいか親からそれはそれは甘やかされた







特にお父さん






休みの日は毎日遊んでくれたしなんでも買ってくれた







お母さんもそれを見て微笑んでいる、そんな家庭だった







だけどお父さんが死んでからお母さんは一変した






お前がいるせいで、お前なんか産まなければよかった







毎日浴びせられる罵倒に嫌気がさした






お母さんは夜遅くに帰ってきてお酒の匂いを漂わせる







それが一層私の心を暗くした








「ミヨン、お母さんね、大切にしたい人ができたの」






そう私の名前を呼ぶお母さんはひさしぶりに優しかった









それが嬉しくてその人と住むことを了承した







最初はお父さんの代わりなんて嫌だと思ったけれどそれでお母さんが幸せならなんでもよかった






実際お母さんの彼氏、ジウさんはすごくいい人だった








「ミヨンちゃん。僕のことを受け入れてくれてありがとう」







そう微笑んでくれた









あの日までは









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作者名:ぷよ | 作成日時:2021年10月8日 1時

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