あなたは私を殺せない【TH】 (ページ23)

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TH「あーあ、泣かないで。だから言いたくなかったのに」

『あのっ、私、ごめんなさい、何も知らないで』

この話をするにあたってオッパは相当苦しかったはず

そんなことも知らないで話してほしいなんて我儘を言った自分に呆れる

TH「いいの。誰かに話すことって少し楽になるもんだね」

会った時と別人のようによく笑うようになったオッパ

『オッパ、すごく綺麗』

無意識に出た言葉にオッパは目をパチクリさせて驚いている

『なに？その顔。

　あ、そろそろ帰らなきゃだなー』

あの地獄みたいな家に

TH「A。俺がAのことを守りたい。絶対に俺がAのことを幸せにする」

守れなかった‘’ヌナ‘’と照らし合わせているのだろうか

それでも私にとっては心強い言葉だった

殺人犯のオッパにできることなんて正直ないけれど

近くにいてもらえるだけで私の心はこんなにも楽なんだから

あー、テヒョンイオッパが好き

会ったばかり、ましてや殺人犯に恋をするなんて私はこんなにも破廉恥な女だったっけ

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