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19 TH ページ19
そこからヌナはなにをするにも喋らなくなっていった
俺が話しかけても無視をするしまるでそこに俺がいないかのように扱った
それも俺のせいなのだけどその時はそんなヌナがムカついて俺の素行が悪くなった
家に帰るのは1週間に1、2回
いろんな女と遊んで傷つけまくった
「テヒョンくん、好きだよっ」
『気持ち悪い』
最低な男だって自分でも思った
だけどたまに夢に出てくるヌナのあの顔を見るとこの方法に逃げるしかなかった
高校に上がればグラフィティをするようになり何度も警察のお世話になった
帰るたびにげっそり痩せるヌナを見て見ぬ振りしたんだ
俺のせいじゃない、そうやって逃げた
身体が大きくなってからは父さんは俺に対して何かをすることは無くなった
その分ヌナが傷ついた
いつか家を出て行ってやろうだなんて思ってもできないのはヌナがいるからだろう
なんだかんだで逃げることすらできない俺は一番の弱虫だ
・
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作者名：ぷよ
| 作成日時：2021年10月8日 1時
