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04 TH ページ4
なんのためにこんなにも高く作ったのだろうか
高台を登りながらそんなことを考える
上までたどり着くと背筋がゾッとした
地上より風が強く鉄がガタガタと鳴いていて不気味だった
下を見下ろせば下まで透き通った綺麗な海にゴツゴツした岩が飛び出てる
ここから身を投げ出せば一発であの世行きだろう
両手をめいいっぱい広げゆっくり目を閉じる
このまま消えて無くなってしまおう
俺の目的
自分自身の存在を消すこと
「ねぇ、死ぬの？」
後ろからするはずのない声が聞こえて振り返ると髪をなびかせた女の子が立っていた
身長は160くらいだろうか
女の子にしてはスラっとしているけれど身長に似つかないほど痩せている
胸あたりまでの髪はお世辞にも綺麗とはいえなかった
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作者名：ぷよ
| 作成日時：2021年10月8日 1時
