15 ページ15
JU「今日も18時に帰ってこい」
『、はい』
外に出れば強い日差しが私を照りつける
この狭い街で私が虐待を受けていると知らない人はいないと思う
学校も行ってないで汚らしく傷だらけの格好で歩き回ってるんだから
それでも私の生活が変わらないのはみんなが関わりたくないからだろう
それもそうだ
自分まで巻き込まれたら溜まったもんじゃないから
見て見ぬ振りの常習犯
そのくせ私を見てこそこそと耳打ちし合っているのを私が知らないとでも思っているのだろうか
前にコンビニで万引きをした時店長に見つかったことがある
怒られる、と思ったけれど店長は私の顔を見た瞬間
「次からはしたらダメだぞ、」
なんて言ってきた
同情?
そんなのはいらないからむしろ叱って欲しかった
間違っていると言って欲しかった
コンビニでいつものようにパンを盗っていく
気づいているのか、はたまた本当の馬鹿なのか
気づいていても警察に言えば私の家事情に首を突っ込まなければならないから見て見ぬ振りをするのだろう
申し訳ないけどその弱みに漬け込んで今日は2つもらってくよ
・
385人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぷよ | 作成日時:2021年10月8日 1時