Snowtime

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深澤side

全員が思っていた通り、起きた翔太は全員撮影もちゃんとやる！と言い張った

その熱で出来るの？本当に大丈夫？
という皆の声を聞いても、解熱剤飲んでやる！と言うもんだから仕方なくって感じ。

でもやっぱ、こいつも何年もジャニーズやってるプロだから。
言われれば笑顔になるし、風邪だなんて分からない
全体撮影もいい感じで進んでる。

けど、少しでも楽して欲しいから。
いつもは全くしないけど、隣なのをいい事に抱き寄せてみた。こういうの好きでしょ。皆も。

少し驚いたようにした翔太だけど、俺の思いが届いたのか、照れ臭そうに笑いながら、体をあずけてきた。
可愛いとこあんじゃん。

解熱剤も効いていたのか、座って行う撮影が多かったからか、これといった問題もなくなんとか撮影は終了した。

｢…やべ、立てねぇ…笑｣
そう笑いながらこちらを見上げる顔は、もう限界と伝えてきていて。

｢おうおう、たまには年上に甘えろ｣
普段だったら全然言わないけど、そう言っておぶってやる。
ありがと…その言葉とほぼ同時に寝息が聞こえ始めた。

これは、今日は俺んち直行コースかな、なーんて思いながら、控え室へ向かった。


俺の思い通り、これから仕事のあるメンバーが多く、俺がお世話をすることになった。
あ、ラウールはおうちに帰しました。

まあ仕事が終わった頃に舘さんとかは来そうだけど

取り敢えず俺らだけ先にマネージャーの車で家まで送ってもらって、翔太をベッドに寝かせる。
相当熱上がってんなー、これ。
寒そうに震える翔太が可哀想で、布団を1枚増やす
体温計が鳴ったのを確認すると、39.8℃。
病院連れてった方がよかった気がする。

帰りの時は解熱剤で下がってたけどそりゃ夜上がるよなーなんて後悔しながら、翔太の様子を見る。

｢なんか食べさせた方がいいよなぁ…｣
料理なんてからっきしだけど、こうなったら仕方ないので携帯で調べながらお粥を作る。
案外簡単じゃんなんて思いながら、割と早く作り終わったお粥を持って寝室へ向かう。

｢あれ、起きたの？具合は？｣
ここがどこだか把握しようとしていたのが重たそうな身体を起こしてキョロキョロしていた。

｢…あ、ふっか。｣
とろんとした目で見られ、甘やかしてやりたい衝動が凄まじい。
｢ん、そーよー？翔太寝ちゃってたし俺ら以外大体仕事あったからさ。多分後で舘さんとか阿部ちゃんとか来ると思うよ｣
そう言うと、そっか、なんて言いながら嬉しそうにしてるのがこれまた可愛い

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