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からかう…。
まぁ、今まで先輩に自分から甘えるなんてこと、滅多になかった。
むしろ、全く無かったかも。
そんな私が急に甘えたら、ソクジン先輩的にはからかわれていると取られてしまうのか。
『からかってないです。』
そうならば、ここは素直にならないと、先輩にもっと勘違いされる。
いつかの見栄も、今なら撤回できる気がする。
『…私、初めてです。』
JN「ん？」
先輩の前へと歩いて行き、先輩を見上げる。
『先輩のキスが初めてのキスでした。』
JN「え？」
『あの時は見栄を張ってしまいましたが…私のファーストキスを奪ったのは先輩です。』
ソクジン先輩は大きな手のひらで自分の顔の下半分を覆う。
JN「何、それ。
…ふーん。そう。僕が初めてだったんだ？」
『馬鹿にしてます？』
JN「いいや。…ふーん。」
何かを考え込むようにしばらくそのまま私を見つめ、そして手を降ろした。
少しだけ口角が上がった、先輩の口元が見える。
JN「結構嬉しいもんだね。君のファーストキスを貰えたって。
ファーストキスってことは、誰ともキスしたことないってことだよね？」
『そうなりますね。』
JN「僕としかしたことないってことだよね？」
『そう、なりますね。』
JN「ふーん。」
嬉しそうに少しだけ目を細める。
JN「そう。初めて、ね。」
親指でゆっくり私の唇をなぞり、そのまま顔を近づけてくる。
慌てて両手を先輩の唇に押し当て、阻止する。
JN「何するの。どけて、手。」
『風邪が移ります！』
JN「いや、今更でしょ？
それに、僕だって風邪ひいてるし。」
『いや、冷静に考えたらダメでしょ。
しかもまだ付き合ってもないし。
やっぱり、キスと言うのは付き合った人と』
JN「またそれ？
Aさんって、結構頑固だよね。」
私が頑固って言うより、それが常識であって、付き合ってないのにキスする方がおかしかったんだ。
私もかなり流されつつあったけれども。
JN「じゃあさ、付き合えば問題ないよね？」
『…え？』
先輩の口を押さえていた両手首を、先輩の両手が掴む。
JN「僕とAさんが付き合えばいいと思う。」
『キスするために…ですか？』
JN「それだけの為に付き合おうなんて言わないよ。
僕とAさん、付き合った方がお互いの為だと思うんだ。」
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ゆい - めちゃくちゃ素敵なお話で、一気読みしてしまいました(;;) ソクジン先輩にキュン死させられてます… (2021年5月11日 0時) (
レス) id: 9d555a2920 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめここ(プロフ) - 初コメ失礼致します。更新嬉しいです！ありがとうございます。ソクジン先輩が甘すぎて甘すぎて甘すぎて、もう。何度読み直したか分かりません！！何回読んでもキュンし過ぎて心臓が痛いです。。。 (2021年5月10日 22時) (レス) id: 270c5251ef (このIDを非表示/違反報告)
SARA(プロフ) - ソクジン先輩、好きです。まじでキュン死します (2021年5月6日 23時) (レス) id: 9e694fc3ce (このIDを非表示/違反報告)
かおるん(プロフ) - アカン、アカン ソクジンが可愛すぎてアカーン ♪(/ω＼*) だって、僕と一緒にいたいって言った … はぁ〜ん 好きっ (2021年5月5日 9時) (レス) id: 318f1c501f (このIDを非表示/違反報告)
sumiko(プロフ) - キュンキュンし過ぎて、心臓が止まりそうです。(≧◇≦) (2021年5月5日 9時) (レス) id: bc2f027781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆう。
| 作成日時：2021年3月29日 21時
