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『いや、あれは…。』
JN「僕は大丈夫。熱下がったし。
Aさんの顔を見たら治った。」
『んなわけあるか。
私のベッド…は、あれだから、来客用の布団出します。
先輩も寝てください。』
JN「Aさんこそちゃんと寝なさい。
僕のことはいいから。」
『ダメですって！！』
押し入れ布団を取り出そうと立ち上がった私の肩をグイッと押され、そのまま布団にボフッと倒れ込んだ。
倒れる時に咄嗟に先輩の腕を掴んだものだから、先輩まで一緒に倒れ、今私の上に乗っかっている。
瞬時に私の顔の横に手をついてくれたものの、それでもかなりの至近距離。
恥ずかしい。
顔を逸らす私。
JN「…まだ、髪の毛少し濡れてる。」
私の髪の毛を少しだけすくい取り、髪に優しくキスをした。
…と言ってもマスク越しだけど。
目元しか見えないけど、ソクジン先輩が今、どれだけ嬉しそうな顔をしているのか。
その綺麗な瞳だけで分かる。
先輩にその表情をさせているのは私だと、自惚れても良いだろうか。
先輩の顔へと手を伸ばし、マスクを外せば、小さく口角を上げ、今度は唇へとキスを落とした。
私、先輩のキスが好きだ。
そんな変態チックなことを思う程度には、熱に侵されているらしい。
優しく、優しく、そして深く…。
何度も味わうようにキスをする先輩。
静かな部屋に、２人だけの吐息だけが聞こえる。
キスは付き合っている人とするもの。
そんな定義も、この先輩によってぶち壊された。
ペロリと唇を舐めたかと思えば、少し熱いくらいの先輩の舌が、私の口の中に入って来る。
少し苦しくなって先輩の服をギュッと握れば、それに気づいた先輩の手が私の手を掴んで服から離し、そのまま指を絡めてベッドへと縫い付ける。
両手に先輩の手のぬくもりを感じる。
こんな甘いキスなんて、出会って初めてだ。
腹が立つわけでも、悲しいわけでもない。
好きな人のキスは、ただただ甘い。
先輩の体の重みが私の体をベッドへと押し付け、私はこの甘さから逃げ出すこともできない。
次第に、その甘さに、体は痺れ、視界がぐるぐるしてくる。
いや、違う。
そんな可愛いものではなかった。
JN「…え？Aさん？Aさん！？」
熱が上がったのは、ソクジン先輩が甘いせいだ。
深い海に沈んでいくように、意識を手放した。
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ゆい - めちゃくちゃ素敵なお話で、一気読みしてしまいました(;;) ソクジン先輩にキュン死させられてます… (2021年5月11日 0時) (
レス) id: 9d555a2920 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめここ(プロフ) - 初コメ失礼致します。更新嬉しいです！ありがとうございます。ソクジン先輩が甘すぎて甘すぎて甘すぎて、もう。何度読み直したか分かりません！！何回読んでもキュンし過ぎて心臓が痛いです。。。 (2021年5月10日 22時) (レス) id: 270c5251ef (このIDを非表示/違反報告)
SARA(プロフ) - ソクジン先輩、好きです。まじでキュン死します (2021年5月6日 23時) (レス) id: 9e694fc3ce (このIDを非表示/違反報告)
かおるん(プロフ) - アカン、アカン ソクジンが可愛すぎてアカーン ♪(/ω＼*) だって、僕と一緒にいたいって言った … はぁ〜ん 好きっ (2021年5月5日 9時) (レス) id: 318f1c501f (このIDを非表示/違反報告)
sumiko(プロフ) - キュンキュンし過ぎて、心臓が止まりそうです。(≧◇≦) (2021年5月5日 9時) (レス) id: bc2f027781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆう。
| 作成日時：2021年3月29日 21時
