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ムッとした顔をしながらテケテケと歩いて行って、ソファに座る先輩。
『ありがとうございます。』
JN「ほら。早く入っておいで。今日はずっと一緒にいるんだから。」
『そうですね。』
私はとうとう、ソクジン先輩の掌握術を会得したらしい。
急いでシャワーを浴びて部屋に戻れば、ドライヤーを持ったソクジン先輩がガッシャガッシャと私の髪を乾かしてくれた。
いや、もうちょっと丁寧に優しく乾かしてください。
ドライヤーで髪を乾かしてもらうって、結構なキュンシチュエーションじゃないのか？
ソクジン先輩の中では、早く私の髪を乾かしてベッドの中に放り込む方が最優先らしい。
再びベッドに寝かされた私。
ソクジン先輩はベッドに腰かけ、私を見下ろす。
これで満足？とでも言うような得意げな顔。
なんか…やっぱり、ソクジン先輩だな。
『…昨日はすみませんでした。』
JN「いいや。謝るのは僕の方。
昨日。Aさんを傷つけた。
Aさんを泣かせた。
どうしたら良いかとか、凄く考えた。
Aさんを突き放すようなことを言ったのは、僕。
だけど、早退して空席になった隣を見たら、なんか、違和感しかなくて。
どうしたらこの違和感に慣れるのか。
…いや、慣れる方法よりも、どうやったらAさんと仲直りできるかばかり考えていた。
家に帰ってからも。ずっと…風呂に入ってからもずっと、ベランダで。」
表情を変えず淡々と話す。
けれど、綺麗な瞳は私だけをまっすぐ見つめる。
私なんかとの仲直りの方法を考えて風邪をひいちゃうほど、不器用なソクジン先輩が、データを消すなんてはずがない。
うん。先輩はそんな人じゃない。
…ってか、何でベランダで。
『本当に、すみませんでした。先輩を疑うなんて。』
そう言ったら、先輩は少しだけ目を見開いた。
『先輩は、データなんて消してないですよね？』
JN「…消してはない。
でも、僕は最低なことをした。」
肩を落とし、しゅんとする先輩。
JN「僕、癖なんだよ。大事なデータとかをUSBにバックアップを取っておくの。
あの日、僕はAさんのパソコンを勝手に操作して、USBにバックアップをとった。
もしも、なんてことはないと思うけど、Aさんとテヒョンが2人で頑張ったの、僕は知ってるから。
だから、データのバックアップをとった。
でも、消してはないよ。」
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ゆい - めちゃくちゃ素敵なお話で、一気読みしてしまいました(;;) ソクジン先輩にキュン死させられてます… (2021年5月11日 0時) (
レス) id: 9d555a2920 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめここ(プロフ) - 初コメ失礼致します。更新嬉しいです！ありがとうございます。ソクジン先輩が甘すぎて甘すぎて甘すぎて、もう。何度読み直したか分かりません！！何回読んでもキュンし過ぎて心臓が痛いです。。。 (2021年5月10日 22時) (レス) id: 270c5251ef (このIDを非表示/違反報告)
SARA(プロフ) - ソクジン先輩、好きです。まじでキュン死します (2021年5月6日 23時) (レス) id: 9e694fc3ce (このIDを非表示/違反報告)
かおるん(プロフ) - アカン、アカン ソクジンが可愛すぎてアカーン ♪(/ω＼*) だって、僕と一緒にいたいって言った … はぁ〜ん 好きっ (2021年5月5日 9時) (レス) id: 318f1c501f (このIDを非表示/違反報告)
sumiko(プロフ) - キュンキュンし過ぎて、心臓が止まりそうです。(≧◇≦) (2021年5月5日 9時) (レス) id: bc2f027781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆう。
| 作成日時：2021年3月29日 21時
