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口いっぱいに頬張る先輩。
まるでハムスターみたいで、クスリと笑ってしまう。
『そんな慌てて食べなくても。
逃げてはいきませんよ。』
JN「…美味しい。
誰かが自分の為に作ってくれたものって、こんなに美味しいんだね。」
飲み込んでは、また嬉しそうに笑った。
そうだよ。
手作り弁当如きでこんなにも大喜びしてくれる先輩が、データを消すわけがない。
サラちゃんの勘違いだ。
『喜んでもらえて、作った甲斐があります。』
JN「Aさんの弟さんは、毎日こんな美味しいものが食べられるんでしょ？
ずるいなぁ。」
『まぁ、弟は質より量のタイプなので、量が多ければそれでいいみたいです。』
JN「そんなことないと思うけど。
いつか、Aさんの弟にも会ってみたいな。」
『会っても、良いことないですよ。』
あなたと仲の良い後輩ですよ、なんて言えない。
JN「そして、僕の兄にも、会って欲しいよ。
Aさんには。
きっと気に入ると思うんだけど。」
『ソクジン先輩のお兄さんに？』
JN「そ。…でも会すのは勿体ないか。
兄がAさんを好きになっても面倒くさいし。
うん。Aさんには僕だけで十分だよ。」
なんか、まるで付き合っているかのような雰囲気に、くすぐったい気持ちになる。
これが本当に付き合っている関係での話なら、幸せな未来の話なのにな。
弁当を食べ終わり、休憩時間も終わりに近づいている。
JN「なんだか、このまま家に帰ってしまいたい気分だね。」
『ダメでしょ、絶対。
昼からも仕事はたんまりありますから。』
JN「そうだね。
Aさん、本当にお弁当ありがとう。
また今度、僕にお礼をさせてよ。」
『いや、前に、先輩だって私にお弁当を作ってくださったでしょ？
だから、お弁当のお礼なんていらないです。
それに、全て食べてくださったこと自体、凄く幸せなことですから。』
JN「そういうわけにはいかないよ。
今度、どこか出かけよう。
これは、お礼を口実に、デートに誘ってるんだけど。
この前の社員旅行はなかなか楽しかったし。
僕は、Aさんと一緒にいるのが楽しいみたい。」
ほら、またそんな嬉しいことを言って。
私だって、先輩と一緒にいるのが楽しい。
もっと先輩のいろんなことを知れたら。
もっと先輩のいろんな顔を見れたら。
もっと先輩に触れられたら。
そうしたら、ヒョナさんに対して劣等感を抱くことも少しは減るのかな。
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ゆい - めちゃくちゃ素敵なお話で、一気読みしてしまいました(;;) ソクジン先輩にキュン死させられてます… (2021年5月11日 0時) (
レス) id: 9d555a2920 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめここ(プロフ) - 初コメ失礼致します。更新嬉しいです！ありがとうございます。ソクジン先輩が甘すぎて甘すぎて甘すぎて、もう。何度読み直したか分かりません！！何回読んでもキュンし過ぎて心臓が痛いです。。。 (2021年5月10日 22時) (レス) id: 270c5251ef (このIDを非表示/違反報告)
SARA(プロフ) - ソクジン先輩、好きです。まじでキュン死します (2021年5月6日 23時) (レス) id: 9e694fc3ce (このIDを非表示/違反報告)
かおるん(プロフ) - アカン、アカン ソクジンが可愛すぎてアカーン ♪(/ω＼*) だって、僕と一緒にいたいって言った … はぁ〜ん 好きっ (2021年5月5日 9時) (レス) id: 318f1c501f (このIDを非表示/違反報告)
sumiko(プロフ) - キュンキュンし過ぎて、心臓が止まりそうです。(≧◇≦) (2021年5月5日 9時) (レス) id: bc2f027781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆう。
| 作成日時：2021年3月29日 21時
