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TH「その、男物のマフラーは誰のなの？」
言い逃れはできそうにない。
かといって、ソクジン先輩と一緒にいたなんて言えば、誤解が生まれる。
『これは、ジョングクのだよ。
今日朝寒かったから、借りたの。』
TH「…本当？」
『本当。』
TH「ジョングクの？」
『うん、ジョングクの。』
TH「そう。
なら良い。」
安心したように、表情が和らいで、ニコッと笑う。
良かった、いつものテヒョンだ。
でも、嘘をついたことに対して、私の胸はチクりと痛んだ。
ごめん、テヒョン。
心の中で何度も謝った。
TH「昼ごはん食べたの？」
『うん、食べた。
どうせ、その弁当はお腹に入らないし、勿体ないから食べちゃってよ。』
手に持つランチバックをじーっと見つめて、ひひっと笑う。
TH「俺、Aの料理好きだから、嬉しい。
ありがとう。」
本当に嬉しそうにニコニコと四角い笑顔を浮かべる。
私、やっぱり、テヒョンの笑顔が好きだ。
もう、その笑顔を曇らせたくはない。
『テヒョン。』
TH「ん？」
『…私が、テヒョンに好きって言ったこと、忘れて欲しい。
テヒョンのことは好き。
だけど、恋愛感情なんかじゃなくて、同期として、親友として。
私はずっとずっと、テヒョンと一緒に笑っていたい。
だから、バレンタインのことは忘れて欲しい。
全部、無かったことにして欲しい。』
TH「無かったことに…？」
ポカンと口を開け、目を見開いているテヒョン。
これが、私たちのこれからの為に必要なことだと思う。
ユンギ先輩の言っていたように、私たちは最高のコンビになろう。
『よしっ！
早く食べないと、昼休憩終わっちゃうよ？』
出来る限りの笑顔を取り繕って、動き出す。
涙は流さない。流すもんか。
TH「…何それ。」
手首を掴まれ、動き出したばかりの足は止まってしまう。
テヒョンの大きな手は、少しだけ熱い。
走り回って探してくれたのだろうか。
テヒョンの顔を見れば、眉間にシワを寄せて、切れ長の瞳に私だけを映す。
TH「絶対忘れてやらない。
無かったことに、なんて寂しいこと言うなよ。
俺、Aのことを真剣に考えたい。」
会社の廊下。
突然、真剣な表情のテヒョンにそんなことを言われた。
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JinJin?(プロフ) - 気になって会社に行くんじゃないかとは思ったけど、お弁当まで作って行こうとしてるなんて！もうジンくんは好きなんだね。 (2022年4月28日 22時) (
レス) @page43 id: 906ff65d51 (このIDを非表示/違反報告)
JinJin?(プロフ) - グクちゃん、いいよー！ヌナの代わりにテテにはっきり聞いてやってよ！ (2022年4月28日 21時) (レス) @page19 id: 906ff65d51 (このIDを非表示/違反報告)
Mimare(プロフ) - 笑いすぎて泣きそうwww (2022年3月17日 10時) (レス) @page30 id: 6a34c1c309 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 結局会社にJIN君が行ったんだと思うと切ないです（ ; ; ） (2021年3月12日 6時) (レス) id: e65f81d64f (このIDを非表示/違反報告)
凛華(プロフ) - 更新待ってました！！！泣 ジンくん最高です((( (2021年3月9日 1時) (レス) id: f224d404b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆう。
| 作成日時：2021年2月16日 21時
