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目を開けると、目の前は綺麗な雪景色だった。
太陽の光が雪に反射して、キラキラして見える。
『…綺麗。』
「でしょ。
一番好きなの。この景色が。」
テヒョン様？いや、違う。
テヒョン様の声よりも少し高くて、透き通っていて芯のある声。
隣を見れば、丸い瞳をした男性がいた。
私はこの人に会ったことある。
『…ジョングク、さん？』
JK「ん。」
なんで、目の前にジョングクさんが？
だって、ジョングクさんは亡くなって‥‥。え？
私、知らないうちに死んでしまったのだろうか。
でも、テヒョン様とキスをしていたはず。
なんで？
そんな、知らない間に人生終了してしまうなんて、ある？
JK「…ふふ。顔が真っ青。
安心して。
君はただ眠ってるだけ。
俺とは違ってね。」
クシャッと笑うジョングクさん。
じゃあ、ここは夢の中？
JK「それ。ユンギ先生のでしょ？」
ジョングクさんの視線の先を見れば、ユンギ先生の黒い腕輪を、自分の手首にはめている。
そう言えば、テヒョン様がアイツからこの腕輪を取り返してくれ、私に渡してくれた。
JK「その腕輪も、あの店で買ったのかな。
ヌナの指輪を買った店。」
『指輪？』
Aさんがしていた、あの指輪のことかな。
この腕輪が、私とジョングクさんを会わせてくれたのだろうか。
JK「ねぇ。君が、俺の妹？」
私を見つめるその瞳はとても綺麗で、涙が心の奥からこみ上げてくる。
私がずっとずっと、会いたかった人。
私のオッパ。
込み上げる想いは言葉にならず、縦に頷いた。
JK「…俺、オッパなのに。
君のこと、守ってあげられなくてごめん。
君が辛い思いをしながら生きてきたなんて。
ごめん。」
『謝らないでください。
ジョングクさんは悪くないです。
それどころか…ジョングクさんの存在が、私に前を向く勇気をくれました。』
優しくて大きな手が、私の頭を撫でる。
会いたかった。会いたかった。
ずっとずっと会いたかった。
やっと、会えた。
『オッパ。』
JK「…A。」
クシャッと笑うオッパの綺麗な頬にも、涙が零れ落ちた。
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tatituteto0610(プロフ) - 最後まで読ませてもらいました！大号泣してます。最高でした。 (12月23日 1時) (
レス) @page13 id: a39a3f64d3 (このIDを非表示/違反報告)
フード(プロフ) - まゆう。先生の作品を一通り読ませていただきました。全てとても面白く、クオリティも高くてびっくりです…。ほぼ全ての作品でジミンって言いながら泣いてます笑これからも素敵な作品楽しみにしております。ありがとうございました。 (2021年12月16日 7時) (レス) @page12 id: 61f5887a3d (このIDを非表示/違反報告)
わたし。(プロフ) - 最後の方のジミンでまた泣きました。毎回ジミンに泣かされてる気がする…。素敵なお話をありがとうございました！ (2021年4月12日 2時) (レス) id: 373e34b3f9 (このIDを非表示/違反報告)
れみ(プロフ) - 初めましてになります。久し振りに胸がギューっとなるお話に出会えて嬉しいです。これからも素敵なお話を楽しみにしています。 (2021年2月19日 21時) (レス) id: b53fcf6dc8 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)なつき(プロフ) - 完結お疲れ様でした。まゆうさんのお話は幸せな気持ちになります。素敵なお話をありがとうございます。 (2021年2月17日 21時) (レス) id: bc9c4ed6be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆう。
| 作成日時：2021年2月11日 21時
