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テヒョン様は私の手を離し、今度は自分の顔を覆って、ふぅっと息を吐き出した。
TH「A。」
『はい。辛いですか！？辛いですよね。
申し訳ありません。』
TH「ん。辛い。
体が熱くて苦しい。」
『ですよね。今すぐユンギ先生を呼んできます！』
TH「…Aが俺に飲ませたのって、びやくだよ。」
『…え。』
びやく？
…びやく？？
TH「体が疼いて仕方がない。
どうすんの？
Aが責任とってくれんの？」
『責任っ！？責任って、』
何てものを、あのヤブ医者は私にくれたんだ。
そう言えば、言われた気がする。
�爐泙 △海譴鮖箸�時は、覚悟を決めろよ？
生半可な気持ちで使うもんじゃない。��
TH「ほら。早くユンギの所に戻ってあげなよ。
ジミンがいるから大丈夫だとは思うけど、怪我は負っているはずだから。」
『でも、テヒョン様を放っていくわけには。
だって、辛そうです。』
TH「うん。辛いよ。だから、さっさと部屋から出ていって。
俺、我慢できそうにないから。」
布団をギュッと掴んで、耐えているように見えるテヒョン様。
『どうやったら、楽になりますか？』
TH「どうやったらって…。
でも、Aは俺に冷たくしろって言った。
だから、ダメ。
キスするわけにも、抱くわけにもいかないから。」
『き、キス！？だだだだ抱く！？』
TH「Aが俺の事を諦めてくれないと、俺はAに、普通通りに関われないから。」
だから、テヒョン様は私に、早く嫌いになってよ、なんて言っていたの？
TH「俺は、Aと話せないのも、一緒にいられないのも、嫌だよ。
一緒にいられるなら、Aが俺の事、好きじゃなくなってもいい。
俺だけがAのことを好きでいいから。
だから、もう、俺から離れていかないで。」
絞り出すように、弱々しく言葉を紡いでいく。
『テヒョン様。
自分が何を仰っているか、分かっていますか？』
TH「分かってるよ。
ねえ、もう無理。あと10秒しか待てないよ。
10秒経っても、そこにいたなら、俺はAに、キスをするよ。」
テヒョン様が、私のことを好き？
でも、テヒョン様はAさんのことが好きで。
そっか。
テヒョン様は今、薬と熱のせいで、意識が朦朧としていて、私とAさんを間違えているのか。
なるほど。
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tatituteto0610(プロフ) - 最後まで読ませてもらいました！大号泣してます。最高でした。 (12月23日 1時) (
レス) @page13 id: a39a3f64d3 (このIDを非表示/違反報告)
フード(プロフ) - まゆう。先生の作品を一通り読ませていただきました。全てとても面白く、クオリティも高くてびっくりです…。ほぼ全ての作品でジミンって言いながら泣いてます笑これからも素敵な作品楽しみにしております。ありがとうございました。 (2021年12月16日 7時) (レス) @page12 id: 61f5887a3d (このIDを非表示/違反報告)
わたし。(プロフ) - 最後の方のジミンでまた泣きました。毎回ジミンに泣かされてる気がする…。素敵なお話をありがとうございました！ (2021年4月12日 2時) (レス) id: 373e34b3f9 (このIDを非表示/違反報告)
れみ(プロフ) - 初めましてになります。久し振りに胸がギューっとなるお話に出会えて嬉しいです。これからも素敵なお話を楽しみにしています。 (2021年2月19日 21時) (レス) id: b53fcf6dc8 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)なつき(プロフ) - 完結お疲れ様でした。まゆうさんのお話は幸せな気持ちになります。素敵なお話をありがとうございます。 (2021年2月17日 21時) (レス) id: bc9c4ed6be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆう。
| 作成日時：2021年2月11日 21時
