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『だって、よく、好きな人のことを考えると、ご飯も喉を通らなくなったり、夜も眠れなくなったりするって言いません？』
TH「Aはそうなんだ？」
『…いや…普通にご飯食べてるし、夜もぐっすりですね。』
あれ。話に聞く恋煩いというものは、私にはやってこないのか？
え？でも、私はユンギ先生のことが好きで、ユンギ先生と一緒にいたいと思うし、ユンギ先生に笑っていて欲しいとも思う。
この気持ちが、恋というものではないのか。
TH「まぁ、人それぞれだよ。
これが正しいとか、これが違うとか。
人の生き方にそんなものは無いよ。」
『そんなものでしょうか。』
TH「そんなものだよ、きっと。」
『そう言うテヒョン様には、好きな人はいるのですか？』
そう聞けば、また、泣きそうな顔で笑った。
TH「俺に好きな人はいないよ。」
よくもまぁ、人に嘘は下手くそだ、なんて言えたなぁ、この人。
自分だって、嘘が下手じゃん。
先程、好きな人を聞かれてユンギ先生の笑顔を思い浮かべたように、今、テヒョン様は誰かの笑顔を思い浮かべている。
テヒョン様がいつも泣きそうな笑顔を浮かべるのは、その人が原因なのかな？
でも、テヒョン様は王様だ。
叶わない恋なんて、きっとないはずだ。
何故、その人を自分のものにしてしまわないんだろうか。
TH「Aってさ。
思ってること全部顔に出るよね。
俺の大切な友人たちにそっくりだ。」
目を細めるテヒョン様。
TH「俺は、好きな人を無理やり、自分の妻にしようなんて思わないよ。
そんなこと、絶対にしたくない。
それに、彼女には旦那さんがいて、俺は一生、そいつには勝てないよ。」
『テヒョン様が勝てない相手なんているんですか？』
TH「いるよ。
どんなに足掻いても、どんなに手を伸ばしても、俺は絶対にあいつには勝てない。
あいつは、世界一かっこいいし、世界一強い。
そして、彼女を笑顔に出来るのは、彼だけだよ。」
胸が苦しくなった。
テヒョン様の言葉に、表情に、テヒョン様の苦しみが全て含まれているように感じた。
テヒョン様がそれだけ言う相手って、どんな人なんだろう。
TH「Aの恋は上手くいくといいね。」
ひひっと笑う彼に、また、心臓がぎゅっと握られたように痛くなる。
こんなに想われているのに、何故、テヒョン様を選ばないのだろう。
テヒョン様を笑顔にできるのは、きっと彼女しかいないのに。
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のぞみ(プロフ) - ユンギ先生の悪い顔。。。控えめに言って好き。あーあーあー幸せ。 (2021年2月10日 0時) (
レス) id: 6ce2d3bb22 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)あねら(プロフ) - まゆうさんの作品本当に大好きです（ ; ; ）いつも読ませていただいてます。これからも頑張ってください！ (2021年2月5日 1時) (レス) id: 83ec8b03b3 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 王様いろんな女の人と毎日のようにって、もう〜。グクにもヌナが居て満たされていたし。一方でジミンさんはどんな感じだったんでしょうか。ジミンさんにも浮いた話があれば良いな、いつも切なそうだから気になってしまいました。 (2021年2月4日 10時) (レス) id: 26ef055a5c (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - この物語本当好きです、、毎回更新されるたびにどきどきしてます。これからも楽しみにしてます...!! (2021年2月3日 21時) (レス) id: 2505ec8573 (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ(プロフ) - あぁ、苦しい、苦しいよまゆうちゃん。このシリーズはほんと切ない。でも好きなんだ。好きなんだよ。まゆうちゃん。サランへ (2021年2月3日 2時) (レス) id: 6ce2d3bb22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆう。
| 作成日時：2021年1月14日 21時
