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拳を握りしめる。
何処まで最低なヤツなんだろうか。
同じ権力者でも、テヒョン様は決して、自分の地位を甘んじず、むしろ人々のためにその力を使っている。
こんなやつ、テヒョン様の足元にも及ばない。
「Aが会いたがっていた、実の兄を死に追いやったのは、王様だろ？」
『違うっ。勝手なことを言うなっ。』
自分で思うよりも大きく、荒々しい声が出た。
「王様のせいで戦が起き、そして、そのせいで、Aのお兄さんは死んだ。
憎いと思わないか。」
Aさんの話を聞いた時点で、�爐發靴�して�瓩漏凌�へと変わっていた。
ジョングクさんは、私の会いたかったオッパで、私の唯一の味方だった。
ずっとずっと会いたかった。
辛い日々も、苦しい日々も、オッパに会いたいという気持ちだけで乗り越えてきた。
この街へやってきたのも、オッパに会うため。
オッパに会いたかったから、私は死に物狂いでコイツの所から逃げ出した。
けれど、私は会いに来るのが遅すぎた。
オッパは、もう亡くなっていた。
けれど、オッパが亡くなったことで、誰よりも自分を責めているのはテヒョン様だ。
それだけでない。
オッパと関わった人達はみんな、オッパが亡くなったことで、自分を責めている。
そんな人たちに、実は私はジョングクさんの妹です、なんて言えるわけもない。
私だけが知っていれば良い。
私はジョングクさんの妹で、ジョングクさんは私のオッパ。
オッパはたくさんの人に愛されて、今もきっと、幸せだ。
オッパの愛した人も、オッパの息子も、きっと、これからも幸せに生きていくだろう。
そうは思うけど。
やっぱり、私はオッパに会いたかったな。
私はアイツを睨み、そしてその手から毒の入った袋を受け取った。
「風邪薬だと言えば、Aを信じている王様は、疑いもせず、薬を飲むだろう。
僕は、ユンギという医者の新しい助手として、付き添う。
少しでも変な動きをした時には、王様の命も、ユンギって奴の命もないと思え。
どちらか1人を救うか、どちらとも死なせるか。
全てはAの手にかかっているんだよ。
楽しいね？」
何言ってるの、この人。
人の命をなんだと思っているの？
手の中の薬を握りしめる。
王様、ごめんなさい。
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のぞみ(プロフ) - ユンギ先生の悪い顔。。。控えめに言って好き。あーあーあー幸せ。 (2021年2月10日 0時) (
レス) id: 6ce2d3bb22 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)あねら(プロフ) - まゆうさんの作品本当に大好きです（ ; ; ）いつも読ませていただいてます。これからも頑張ってください！ (2021年2月5日 1時) (レス) id: 83ec8b03b3 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 王様いろんな女の人と毎日のようにって、もう〜。グクにもヌナが居て満たされていたし。一方でジミンさんはどんな感じだったんでしょうか。ジミンさんにも浮いた話があれば良いな、いつも切なそうだから気になってしまいました。 (2021年2月4日 10時) (レス) id: 26ef055a5c (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - この物語本当好きです、、毎回更新されるたびにどきどきしてます。これからも楽しみにしてます...!! (2021年2月3日 21時) (レス) id: 2505ec8573 (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ(プロフ) - あぁ、苦しい、苦しいよまゆうちゃん。このシリーズはほんと切ない。でも好きなんだ。好きなんだよ。まゆうちゃん。サランへ (2021年2月3日 2時) (レス) id: 6ce2d3bb22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆう。
| 作成日時：2021年1月14日 21時
