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「ねぇねぇ‥‥ユンギ先生は？」
突然、小さな声が聞こえてくる。
声のする方を見れば、顔や手足が傷だらけになった男の子が丸い瞳に涙を溜めながら、縋るように、私の服を掴んでいた。
この子…。
『ジョンウ…くん？』
コクリと頷くその男の子は、テヒョン様に抱かれていた男の子。
つまり、Aさんのお子さんだ。
『どうしたの？その傷。』
JU「オンマが…オンマが、しんじゃう。」
丸くて大きな瞳からポロポロ涙を流しながら、そう訴える。
そう言えば、先程、テヒョン様もAさんのことで、ユンギ先生を呼びに来ていた。
JU「ユンギせんせ、よばなきゃ。
ジョンウが、オンマをたすけなきゃ。
アッパのかわりに、ジョンウがオンマをたすけるの。」
体調を崩したAさんの為に、こんな小さい体で一生懸命、ここまで走って来たのだろう。
この傷は、その時にこけてできたものなのかな。
私はジョンウくんの目線に合わせ、頭を撫でる。
『よく頑張ったね。
もう、大丈夫。
ユンギ先生が、今、オンマの所に行っているからね。
ユンギ先生が、治してくれるよ。』
JU「ほんと？
オンマ、アッパのところに行かない？
ジョンウおいて、行かない？」
アッパの所？
『ジョンウくんのアッパは、どこにいるの？』
JU「…ジョンウのアッパは、お星さまになって、お空から、ジョンウと、オンマのことを見てくれています。」
お空…、つまり、ジョンウくんのお父さんは、亡くなっているってこと？
JU「ジョンウのアッパは、たくさんのひとをたすけた、すごいひとです。」
言葉を失う。
全てが繋がった気がした。
テヒョン様が言っていた、大切な2人というのは、Aさんと、そのご主人。
あんなに、泣いて、自分を責めていたテヒョン様。
そんな…、だって。そんなの残酷すぎる。
テヒョン様のせいでは絶対ない。
けれど、テヒョン様からしてみれば、自分の好きな人の大切な人を奪ってしまった。
あの泣きそうな笑顔の理由は、これだったのか。
テヒョン様の苦しみを考えると、胸が張り裂けそうになる。
テヒョン様も、Aさんも、深い悲しみを背負いながら、今を一生懸命生きている。
それなのに、私は、勝手にテヒョン様を好きになり、そして自分勝手にテヒョン様を傷つけ、突き放した。
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のぞみ(プロフ) - ユンギ先生の悪い顔。。。控えめに言って好き。あーあーあー幸せ。 (2021年2月10日 0時) (
レス) id: 6ce2d3bb22 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)あねら(プロフ) - まゆうさんの作品本当に大好きです（ ; ; ）いつも読ませていただいてます。これからも頑張ってください！ (2021年2月5日 1時) (レス) id: 83ec8b03b3 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 王様いろんな女の人と毎日のようにって、もう〜。グクにもヌナが居て満たされていたし。一方でジミンさんはどんな感じだったんでしょうか。ジミンさんにも浮いた話があれば良いな、いつも切なそうだから気になってしまいました。 (2021年2月4日 10時) (レス) id: 26ef055a5c (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - この物語本当好きです、、毎回更新されるたびにどきどきしてます。これからも楽しみにしてます...!! (2021年2月3日 21時) (レス) id: 2505ec8573 (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ(プロフ) - あぁ、苦しい、苦しいよまゆうちゃん。このシリーズはほんと切ない。でも好きなんだ。好きなんだよ。まゆうちゃん。サランへ (2021年2月3日 2時) (レス) id: 6ce2d3bb22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆう。
| 作成日時：2021年1月14日 21時
