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YG「いつまで不貞腐れてんだ。」
『別に不貞腐れてなんてないですよ。』
YG「ほう？ならそのムスッとした顔をどうにかしろ。」
『元からこんな顔なんですよ。可愛いでしょ。』
YG「はいはい、可愛い可愛い。
あ。そう言えば今日の晩御飯の材料が無いんだ。
街へ買いに行ってくれないか？」
『やです。』
YG「おまえ、師匠に反抗するとは、良い度胸だな。
ほれ。さっさと行ってこい。」
ユンギ先生に首根っこを掴まれ、家の外へと放り出される。
ちぇー。
トボトボと街を歩く。
何にこんなに落ち込んでいるんだろうか。
いいじゃん、別に。
相手は王様だし、どれだけ女遊びが激しかろうが、女たらしだろうが、変態だろうがスケベだろうが人でないだろうがプレイボーイだろうが…そんなの、王様の勝手だ。
だって、王様だもん。
『…ほんと、腹立つ。』
ムシャクシャして、つい口から漏れてしまった暴言も、街の雑踏の中へと消えていく。
「A。」
聞きなれた低く柔らかい声が聞こえる。
たった数日会わなかっただけなのに、ひどく懐かしく感じるその声に、心臓がドキリと跳ねる。
テヒョン様だ。
自分の名前を呼ばれ、振り向くが、それは私のことを呼んだわけではないとすぐに気づく。
変装したテヒョン様が、小さな子どもを抱きかかえ、綺麗な女性に嬉しそうに微笑みかけている。
思わず、建物の影に隠れてしまった。
別に、隠れる必要なんてないのに。
「テヒョン様。
ジョンウ、私が抱っこしますよ。」
TH「いいの。ジョンウだって、アッパが良いよねぇ〜？」
アッパ‥‥？
テヒョン様、子どもがいたの？
胸の奥がキリキリと痛む。
そんな、女たらしな上に、子どもまでいるとは‥‥。
いわゆる、隠し子ってやつか。
へぇ。
…半端ないな、王様。
どこか既視感のあるその男の子。
でも、会ったことも見かけたこともないはず。
くりっと丸い瞳は眩しいくらいに輝いていて、まるでウサギのように可愛い。
…でも、テヒョン様の面影はどこにもない。
「誰がアッパですか。」
TH「ひひっ、こんなこと言ったら、あいつに怒られるか！」
「俺のジョンウを抱きやがってって、怒ってますよ、今頃。」
テヒョン様は私には見せたことのないような優しくて温かくて嬉しそうな笑顔でその女性を見つめる。
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のぞみ(プロフ) - ユンギ先生の悪い顔。。。控えめに言って好き。あーあーあー幸せ。 (2021年2月10日 0時) (
レス) id: 6ce2d3bb22 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)あねら(プロフ) - まゆうさんの作品本当に大好きです（ ; ; ）いつも読ませていただいてます。これからも頑張ってください！ (2021年2月5日 1時) (レス) id: 83ec8b03b3 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 王様いろんな女の人と毎日のようにって、もう〜。グクにもヌナが居て満たされていたし。一方でジミンさんはどんな感じだったんでしょうか。ジミンさんにも浮いた話があれば良いな、いつも切なそうだから気になってしまいました。 (2021年2月4日 10時) (レス) id: 26ef055a5c (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - この物語本当好きです、、毎回更新されるたびにどきどきしてます。これからも楽しみにしてます...!! (2021年2月3日 21時) (レス) id: 2505ec8573 (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ(プロフ) - あぁ、苦しい、苦しいよまゆうちゃん。このシリーズはほんと切ない。でも好きなんだ。好きなんだよ。まゆうちゃん。サランへ (2021年2月3日 2時) (レス) id: 6ce2d3bb22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆう。
| 作成日時：2021年1月14日 21時
