そばにいるから。ーShintaro.Mー (ページ7)

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慎太郎「確かに変かもね。出会い方特殊だし。それだけの関係で俺がここにいるのも…。さっきも言ったけどさ、会いたくなったから…じゃダメなのかな」

はい、完全に慎太郎にやられました。

出会い方も理由も何でもいいじゃない。

慎太郎みたいないい子がこんな私に会いたいって言ってくれてるんだから。

A「んーん、いいよ。深く考えすぎた。けど慎太郎がいい子だから成り立つんだよ？変な人に捕まってたら私、今頃…」

慎太郎「いやほんとそれよ。あの時助けたのが俺で良かったよ。変なヤツに連れてかれてたら絶対襲われてるからね」

A「…飲みすぎには気を付けます」

慎太郎「ん、頼みます」

私の頭を優しく撫でてくれる慎太郎。

大きくて安心できる手。

慎太郎「Aはお風呂入んないの？」

A「慎太郎が帰ったら入るかな」

慎太郎「え、俺超邪魔じゃん。ごめん」

A「いやいやいや！全然！ゆっくりしてって？」

慎太郎「…そんなこと言われたら帰んないよ？」

A「え？あ、私は別に構わないけど…？この寒い中帰れとも言いづらいし？ほら、せっかく体温まってきたしさ」

慎太郎が急にそんなこと言うもんだからテンパっちゃったじゃん…。

慎太郎「じゃあ…今日泊まってもいい？」

A「うん…」

慎太郎がうちに来る度に泊まるのはお決まりなのか？

と言ってもまだ二回目だし、一回目はちょっとしたアクシデントだっただけだけどね。

それはそうと何度か慎太郎のことを意識した今日、この夜をどう過ごせば…？

とりあえずお風呂に入らせてもらって、いつも通りに過ごす。

慎太郎「あのさ」

A「んー？」

慎太郎「元カレ…って言ってたじゃん、さっき。今は？そういう人いないの？」

A「いたら慎太郎泊めてないよ(笑)」

慎太郎「…だよな」

A「慎太郎は？いないの？彼女」

慎太郎「いたら泊まってないよ」

A「だよね(笑)」

慎太郎にそんなの聞かれるとは思ってなかったな。

まぁ泊まるにあたってそこは気になるところだったのかもね。

それより何より、慎太郎に彼女いないって知ってちょっとホッとしてる自分…何なんだ…？

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