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side＿A
慎太郎、長く付き合ってた人いたんだ...。
長かったってことは本当に好きだったんだろうな...。
慎太郎には��大丈夫��って言ったけど、あんまり聞きたくなかったかも。
でもそういうのって付き合っていくうちに知る日が来るんだよね。
今まで付き合ってきた人の過去の恋愛も何でか耳に入ってたもんな。
当時は昔のことなんて気にせず付き合ってた。
今思えば相手にそんなに執着してなくて、ラフに付き合えてたらそれで良かったんだろうな...。
なのに相手が慎太郎となると話は別みたいで。
何でだろう...
慎太郎が私のことをすごく大事に想ってくれていて、私にだけはマメだし嫉妬もするって言ってたからか、
その人のこともきっとそうやって大事にしてたんだろうなって想像できちゃって...。
せっかくお仕事見学させてもらえることになったのに、ちゃんと見れていない。
北斗「Aちゃん、大丈夫？」
A「あ、はい...」
出番待ちの松村さんが話しかけてくれて我に返った。
北斗「気にしてるよね？慎太郎のこと」
A「気にしてない...と言ったら嘘になりますね...。慎太郎には大丈夫って言っちゃったけど...」
北斗「ごめんね。みんなが変な話して。気にしないでって俺が言うのも変だし、気にしないなんて無理だと思うけど...。慎太郎、めちゃくちゃAちゃんのこと好きだからさ」
A「はい。すみません、お気遣いいただいて...」
北斗「まぁ何かあったら相談乗るからね」
A「ありがとうございます」
優しいな...松村さん...。
初対面でこんな落ちてる姿見せることになるなんて...
私ここに何しに来たんだろ...。
色んなことでモヤモヤし始めて、少し外の空気を吸いに行こうと静かに部屋を出た。
すぐ戻るつもりが自然と足は街の方へ向かっていて。
A「あれ...？」
気付いた時には駅の近くにいた。
これはもう帰って落ち着きなさいってことね。
そのまま電車に乗り、横浜まで帰った。
家に着くなりベッドに倒れ込んで、そこからの記憶はない。
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名無し - ｵ/ﾘ/ﾌ/ﾗたってますよ〜お話めっちゃ好きです！更新楽しみにしてますね！ (10月22日 20時) (
レス) @page4 id: 2b1360ebde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：苺花
| 作成日時：2023年10月22日 14時
