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A「久しぶりー!」
慎太郎「おう」
今日はメンバーとAを会わせる日。
仕事まで時間があるから横浜までAを迎えにきた。
A「遠いのにお迎えありがとね」
慎太郎「もうそれ言わなくていいよ」
A「だって申し訳ないもん」
慎太郎「気にしなくていいの。俺が来たくて来てるんだし」
A「ありがと」
彼女なんだから当たり前と思ってくれていいのに。
A「SixTONESの曲聴かないの?」
車内では俺が好きな洋楽がかかってる。
何となく今日はSixTONESの曲を聴いてほしくない。
メンバーに会えるのを楽しみにしてる彼女に、さらに気分を上げてほしくない。
変な嫉妬する彼氏でごめんよ。
慎太郎「今日はこっちの気分なの」
A「ねぇ慎太郎、なんか怒ってる?」
慎太郎「怒ってないよ」
A「そう?ならいいけど…」
勘違いさせてるのに何も言えなくて、そのままお互い黙り込んで気まずい空気が流れる。
久々に会えてせっかく長距離ドライブできるのに最悪…。
俺のせいなんだけど…。
都内に入る前、一旦休憩した時にAは後部座席に移動した。
撮られたらまずいからって。
帽子も被ってる。
対策ちゃんとできてて俺より意識高い。
後ろに行ってしまえば余計に会話はなくなって、いつの間にかAは夢の中。
慎太郎「A、着いたよ」
車を停めて声をかけたけど起きる気配なし。
後部座席に移動してAを軽く揺する。
慎太郎「A?」
A「んっ……」
え、なに…寝起きこんな声出すの?
可愛すぎ…。
A「ごめん…私寝ちゃってたんだね…」
慎太郎「全然いいよ」
A「運転してもらったのに…ほんとごめん」
慎太郎「だからそんな気遣わないの」
A「慎太郎、怒ってない?」
慎太郎「怒ってない。嫉妬してるだけ」
A「え?」
このままじゃ嫌だし正直に話せば
A「何それ(笑)。確かにメンバーに会えるのは楽しみだし、動画とかテレビで観る限りの人柄は好きだけど、慎太郎に対する好きとは違うでしょ?」
と笑われた。
しかもさらっと嬉しいこと言ってくれちゃって。
慎太郎「俺ちっさいな〜。嫌になってない?俺のこと」
A「なんないよ。慎太郎のこと、一番に想ってる」
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名無し - オ/リ/フ/ラたってますよ〜お話めっちゃ好きです!更新楽しみにしてますね! (10月22日 20時) (レス) @page4 id: 2b1360ebde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:苺花 | 作成日時:2023年10月22日 14時