スローテンポな恋ーShintaro.Mー (ページ15)

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side＿慎太郎

Aんちに行った日から数日。

俺らにしてはなかなか進展があったのではないかと。

でも、Aにその気になってもらうのはやっぱ難しいみたい。

俺なりに色々仕掛けてみたんだけどね。

今どきの高校生より進むの遅いよな(苦笑)。

あの日はまださすがに泊めてはもらえなかった。

まぁ泊まってたら俺何してたかわかんないから帰してもらって正解だったかも。

樹「よっ！Aちゃんとどーなってんのよ？」

今日は樹と仕事。

俺の顔を見るなりこの一言。

慎太郎「変わらず...って感じかな」

樹「まじで？まだなんもやってねーの？よく我慢できんなお前」

必死で我慢してますとも。

でも別に無理にどうこうしたいわけでもない。

Aにその気がないのにさ。

嫌われたくないもん。

樹「ほんと変わってるよな」

そういう部分はそうかもだけど、とりあえずAが俺の彼女でいてくれればそれでいいから。

樹「で、早く会わせろよ」

慎太郎「何でそうなるんだよ」

樹「だって散々話だけ聞かされてんのに紹介されてないのはおかしくない？」

慎太郎「…別に樹が会う必要なくない？」

樹「へぇ〜お前は大事なメンバーに大事な彼女紹介しないヤツなんだ〜へぇ〜」

確かに、散々惚気けて時にはアドバイスももらっちゃったりしてるのにそれはないのかもな。

慎太郎「そのうち紹介するから待ってろ」

樹「頼んだよ」

紹介するなんて言っちゃったけど、後悔してる。

だってAも最近SixTONESの曲しか聴いてなくて、ライブの映像もYouTubeも観てて＂いつかメンバーに会ってみたい＂って言ってたから。

A『え！嘘！』

慎太郎「ほんと。みんな会いたがってる」

A『嬉しいけど…ほんとに会いに行っても大丈夫なの？』

慎太郎「うん。やっぱメンバーには紹介しておきたいし」

A『楽しみだな〜』

会えてないから電話で話したけど、めちゃくちゃ嬉しそうだったからなんか妬けた。

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