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side＿A
「あ、慎太郎くん出てるよ」
親友の柚乃(ユノ)が指差す先を見れば、そこにはテレビに映る私の彼の姿。
柚乃「相変わらずカッコイイねぇ」
彼の職業はアイドル。
SixTONESというグループの森本慎太郎。
柚乃は唯一、私と慎太郎のことを知ってる友達。
柚乃「最近会ってるの？」
A「しばらく会ってないね」
柚乃「どれくらい？」
A「んー……1ヶ月半…いや、2ヶ月…？」
柚乃「嘘でしょ？！よく耐えられるね…」
A「まぁ毎日何かしら連絡はきてるから」
柚乃「いやでも普通会いたくならない？」
A「そりゃたまになるけど…そこまでは…」
柚乃「ほんと変わってる」
確かに私は少し変わってる。
慎太郎に限らず、今まで付き合ってきた人ともそんな感じだった。
付き合うにあたって毎日細かく連絡を取りたいとか、週何日会いたいとか、そういう願望はない。
ましてや同棲なんてしたくもない。
自分の生活のペースを乱されるのが嫌。
こういう性格だから、付き合う前に私のことを理解してもらって必ず確認をとるのが決まり。
慎太郎に告白された時も、もちろん同じように聞いた。
LINEの返信はこまめじゃないし、そんなに会いたいとか思わないし、触れたいとも思わないかもしれない…と。
普通ならこんなに付き合うのに不向きな子、嫌じゃない？
それなのに慎太郎は
慎太郎「俺はAがいいんだけど」
と言ってくれた。
こんな私を選んだ慎太郎も相当変わってるよ。
慎太郎「俺もそんなベタベタするの好きじゃないし、マメじゃないし、自分の時間は欲しい人間だからさ。その辺は気にすんな」
おまけのこの一押しで私は慎太郎と付き合うことを決めた。
今までは��好き��という感情を持つ前に自分の条件を相手に伝えて、そこから見極めてた。
だけど慎太郎のことはすぐに好きになった。
価値観が似てるからなのかな。
まぁ慎太郎の立場的に、付き合っててもこういう関係でいた方が世間に騒がれなくてちょうどいいのかもしれない。
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名無し - ｵ/ﾘ/ﾌ/ﾗたってますよ〜お話めっちゃ好きです！更新楽しみにしてますね！ (10月22日 20時) (
レス) @page4 id: 2b1360ebde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：苺花
| 作成日時：2023年10月22日 14時
