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side_北斗



A「美愛がいないと何か違和感(笑)」

北斗「いつもは美愛ちゃんとご飯食べてお風呂入って、これから寝かしつけるくらいの時間だもんね」

A「うん。こんなに寛いでていいのかなって思っちゃう」

北斗「たまにはいいんじゃない?」

A「そうだね。でもやっぱり気にはなるけど」

北斗「だよね。ママなんだもん」



Aちゃんはほんとに偉いな。

ママだから当たり前なのかもしれない。

でも一人で色んなこと抱えすぎ。



北斗「俺といる時はさ、少しリラックスして。たまには肩の力抜かないと。美愛ちゃんが一緒の時は俺が面倒見るし」

A「それじゃ北斗くんが休まらないよ」

北斗「俺は二人に会えるだけで癒されるからいいの」

A「またそんなこと言う…」

北斗「ほんとのことだし〜」



俺には何も気遣わないで甘えてほしいんだよね。

疲れた時は疲れたって言ってほしいし、とにかく溜め込んでほしくない。

今までそういうの飲み込んできたAちゃんだから、素直に言葉にするのは難しいかもしれないけどね。



A「美愛と二人は慣れてるけど、北斗くんといるとリラックスなんて無理だよ」

北斗「え…」

A「あ!勘違いしないでね?その…まだ緊張するんだよね…」



びっくりした…。

俺の存在がストレスになってるのかと思った…。



北斗「なんだ、そういうことね。俺いま一瞬落ちたからね」

A「ごめん(笑)」

北斗「緊張は俺もしてる。ほら」



Aちゃんの手を取って俺の胸に当てる。



A「えっ、あ、うん…動いてるね?」

北斗「そりゃ動いてるでしょうよ(笑)」

A「そうだけど…何?速いね?」

北斗「それ。バクバクでしょ」

A「多分、私のが速い…」



どれどれ…ってバカ。

Aちゃんの方は触れちゃダメでしょ。



北斗「リラックスできる関係ではいたいけど、この緊張感も大事だと思うんだよね。ドキドキしなくなったら何か寂しいじゃん?」

A「なんか素敵だね。北斗くんっていつも大切なこと言ってくれてる気がする。うん、私もそう思うよ」



俺が言ったことをそうやって聞いてくれてるAちゃんの方が素敵だよ。

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作者名:苺花 | 作成日時:2021年4月8日 11時

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