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side＿北斗
北斗「Aちゃん、、」
完全にタイミング間違えた。
早く伝えなきゃって焦って、Aちゃんを困らせてる。
A「北斗くん」
北斗「はい…」
A「ありがとう」
北斗「うん…」
ただ好きだって伝えるのがこんなに難しいことだとは思わなかった。
Aちゃんほど一途に想えた人がいたことないから…。
A「私、ずっと北斗くんのこと好きにならないようにって思ってて…」
北斗「何で…？」
A「私、子供いるし、一度結婚に失敗してるんだよ？そんな私ともし噂になったら困るの北斗くんだから…」
Aちゃん、そんなこと考えてたんだ…。
北斗「俺は困らないよ。それで何かあってもAちゃんから離れる気ないし」
A「でも実際そんなに簡単なことじゃないでしょ？」
北斗「…そうだね。俺は大丈夫でもAちゃんが嫌な思いするかもしれないよね。ごめん…自分のことしか考えてなかった…」
何か言われるのって俺だけじゃないんだ。
きっとAちゃんも世間に見つかって大変な思いをする。
そしたら美愛ちゃんだって…。
北斗「ほんとにごめん。Aちゃんと美愛ちゃんのこと大事にしたいし一緒にいたいって思ってるけど、結局は傷つけるかもしれないんだよね…」
もう諦めよう…
そう思った時、俺の大好きな人の匂いにふわっと包まれた。
A「こんなこと言うつもりなかったんだけどね…。でも私の事情もあるし、北斗くんのお仕事のこともあるし、そこはちゃんと考えてるのかなって不安になって…」
北斗「ちょっと浅はかだったかもしれないね…。困らせてごめん」
もうダメだってわかってるのにAちゃんは抱きしめる腕に力を込めるし、どうしたらいいのかわからない…。
A「……困ってなんかない。嬉しいんだよ。私、北斗くんへの気持ち抑えてた。本当はずっと前から惹かれてたよ…」
北斗「え…？」
A「周りのこと気にしすぎて素直に言えなくて遠回りしちゃったけど…これがほんとの気持ちです」
思わず体を離してAちゃんを見る。
北斗「ちょっと待って？！てことはさ…」
A「私も北斗くんが好きってこと…」
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作者名：苺花
| 作成日時：2021年4月8日 11時
