Honey you're my everythingーHokuto.Mー (ページ30)

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＂今から行きます＂というメッセージが来て20分後、ついに松村さんがやって来た。

北斗「こんばんは。お邪魔します…」

まさか松村さんをうちに招く日が来るとは思わなかった。

部屋の中をぐるっと見回してはこれ可愛い、あれ可愛い、と呟いてる。

美愛のものばかりなんだけどね。

美愛は久しぶりの松村さんとの再会に大はしゃぎ。

もしかしたらご飯がまだかもしれないと思って少し多めに作っておいた庶民的なおかずを、美味しいと言って食べてくれた。

美愛を寝かしつける間に松村さんが食器洗いを。

松村さんと遊び足りなくて寝たくない美愛。

食器洗いを終わらせて部屋を覗きに来た松村さんが寝かしつけてくれることに。

＂ゆっくり休んでて＂というお言葉に甘えてリビングで寛がせてもらった。

＂たまにはママも休まないと＂って言ってくれて嬉かった。

それから15分くらいして松村さんが寝室から出てきた。

美愛、きっと色んなお話したくて頑張ったんだろうな。

それに普段美愛を寝かしつけてくれる人なんていないから本当に助かった。

おまけにゆっくりさせてもらえたし。

いつもこれくらい心にも身体にもゆとりがあればな。

美愛も久しぶりにパパのような存在の人に出会えて嬉しいのかもしれない。

きっと私と同じで、松村さんといると落ち着くし、頼れるなって思ってるんじゃないかな。

だけどやっぱりこれ以上深く関わるのは良くないよね。

って家に上げちゃった後に何言ってるの。

温かいお茶をいれて松村さんの隣に座る。

この間より少し近い距離。

これからどうすればいいんだっけ。

松村さんが来るということだけで頭がいっぱいで、何を話そうとか考えてなかった。