Honey you're my everythingーHokuto.Mー (ページ21)

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side＿北斗

次の日仕事に行くと

ジェシー「なに、ニヤニヤして」

鞄につけたAさんからもらったキーホルダーを眺めてたらジェシーにつっこまれた。

北斗「これ、Aさんからもらった」

ジェシー「良かったじゃん。で？昨日どうだったの？」

ジェシーには全部話しちゃう俺。

こういう話とか相談とかできる相手がいるって心強いな。

ジェシー「それは思い切ったことしたね」

北斗「やっぱまずかったかな？」

俺がAさんを抱きしめちゃった話。

付き合ってもないのに手出すな、とか思うよね。

慎太郎「おい北斗！やるやないかーーーい！」

……何でコイツらはいつも聞いてんだ。

樹「わかる、わかるよ。Aちゃん可愛いもんな」

大我「にしても北斗がパパねぇ」

髙地「北斗って意外と積極的なんだな」

好き放題言ってるけども。

ジェシー「まぁAちゃんが嫌じゃなくて、周りにも気を付けりゃいいんじゃない？」

ジェシーって何気に正論言うんだよな。

Aさん、嫌だったのかな…。

顔真っ赤だったし嫌そうには見えなかったけど。

てか嫌かどうか聞いてから抱きしめるのも違うしな。

難しい。

なんて考えてたら会いたくなったきたじゃん。

鞄につけたキーホルダーの写真を撮って

＂鞄につけました。今日から一緒に出勤です。＂

というメッセージとともに送った。

今日は花屋の手伝いって言ってたから忙しかったんだろうな。

返事が来たのは夜、いつも俺が連絡する時間。

つまり家事が終わった頃。

疲れてるだろうに、それでも返信をくれたことが嬉しい。

＂私も鞄についてます。＂

というメッセージと写真。

お互い敬語に戻ってるのが寂しいけど。

今度会った時はちゃんと変えていこう。

俺まだ初歩的なことができないじゃん。

それ考えたらジェシーってすごいよな。

人との距離の詰め方、教えてほしいわ。

とにかくもっと俺らしさを出して、Aさんにもっと心を開いてもらわないと。