Honey you're my everythingーHokuto.Mー (ページ2)

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とか考えてる間にジェシーはまた追いかけっこ始めるし。

俺は自然とAさんを目で追ってて。

視線に気付いたのか、彼女がこっちを見て頭を下げたと同時に近付いてくる。

A「あの、先程は本当にすみません！」

北斗「それはもういいですよ(笑)」

勢い良く頭を下げるAさんがおかしくなった。

俺を見る度に申し訳ない気持ちになって欲しくないから、雰囲気ぶち壊せて良かったかな。

北斗「Aさん…ていうんですね？ジェシーから聞きました」

A「あ、はい。AAといいます。松村さん…ですよね？」

北斗「あ、え、俺の名前知ってるんですか？」

A「覚えたてなんです。すみません、芸能界疎くて…」

北斗「全然！俺、松村北斗です」

改めて自己紹介すると彼女はふわっと笑った。

…やっぱり可愛い。

Aさんのこともっと知りたい。

なんて思っちゃダメなんだよね。

けど知るくらいなら別に問題ないんじゃん？

てことでジェシーを捕まえてAさんについて聞こうと思った。

ジェシー「Aちゃんのこと？え～、知ってるけど俺から言っていいことじゃないから自分で聞いて～」

どんな秘密抱えてんの？と思ったけど、そりゃ人伝いに自分のことあれこれ話されたら嫌だよな。

てかジェシーは知ってんだ…。

モヤモヤしたまま撮影再開。

Aさんもスタジオの隅で作業してる。

花を使う時は駆け寄って、見え方とか調節してくれる。

いい角度に収まるとまたふわっと笑って＂頑張って下さい＂って…。

反則すぎる。

笑わずに撮影しなきゃなのにニヤけてしまって撮り直し。

俺らしくないな。