◆漆黒彼氏◆ーRenー (ページ47)

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４７ーRen sideーページ47

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Aが現場の手伝いに来た。

現場に来たのも俺に会うのも久々なAは、ずっとテンション高くて。

Aは1日俺についてもらった。

俺たちの関係はずっと隠してきたけど、今では他のスタッフさんも把握してくれてるから、Aと一緒にいるのが楽になった。

順調に仕事が終わってAを連れて帰ろうとしたら、勝手に一人で帰ろうとしとるし…

連れて帰ったら連れて帰ったで、俺が風呂上がりのタイミングで帰ろうとする。

アホなんかこいつ。

その光景を見る度、お互い別々の家があるのが嫌やなって…

実はこの間、Aとの同棲を認めてもらえないかと事務所と掛け合ったばかり。

わがままばっか言う俺に、社長は＂Aちゃんを幸せにしなさい＂とだけ言ってくれて。

Aに一緒に住もうって言ったら、そらもうボロ泣きやったわ。

廉「落ち着いた？」

A「うん…」

廉「実はもう何件か候補決めてん」

こっそり探してた物件の資料を広げた。

A「いつの間に？！」

廉「あ、一緒に見に行きたかった？」

A「いや、そうじゃなくて…」

なんやブツブツ言いながら資料に手をのばす。

A「高っ！こんな家賃払えないよ！」

廉「払うんは俺やろ」

A「……廉すごい持ってんだね」

廉「はははっ！何やねん(笑) その辺は心配せんでええって。ちゃんと自分で払えそうなとこ選んでんねんから」

まぁ正直ちょっと頑張っちゃってるけど、二人で住むならいいとこ住みたいやん？

A「私さ、今のこの部屋でもいいよ？」

廉「それも考えたけど二人やと狭ない？」

A「どこが？！無駄に3部屋あるのに？！」

廉「だってA荷物多そうやもん」

A「確かに…じゃなくて！減らす！減らすから！」

廉「んーーー、じゃあとりあえず新居はゆっくり考えるとして、それまではここに住むか」

A「うん！」

実際、初めて一人暮らしを始めたこの部屋とさよならするんは俺も寂しいもんがあったし。

この先のことは二人で少しずつ決めていこう。

もうずっと離さへんよ、A。