４６ ページ46
.
完璧な身なりで雑誌の撮影を終えた廉。
A「お疲れ様」
廉「おう」
これが終わるとまた少しの間会えなくなるなーって考えながら片付けをして、みんなに挨拶して帰ろうとした時。
廉「何してん」
A「え？帰るとこだけど」
廉「は？」
意味がわからないままマネージャーさんの車に乗せられて廉のマンションの前で降ろされる。
そっか、マネージャーさんは私たちのことを知ってるから一緒に降りても問題ないのか。
…じゃなくて。
A「何で廉の家？」
廉「いや逆に何で帰ろうとしてんねん。せっかく会えたんやから俺んち直行に決まってるやろ」
あ、そういうことでしたか。
そうだよね。
こんな日に別に帰るのも変か。
A「廉の部屋、久々〜！」
廉「何も変わってへんけどな」
ほんとは模様替えしようと思ってたらしいけど、久々に来た部屋が変わってたら嫌だろうってやめたらしい。
廉ってそういうとこ優しいんだね(そういうとこ��も��な by廉)。
A「うわ、冷蔵庫何もない」
廉「だって料理せぇへんもん」
今さらだけど彼の食生活が心配になってきたわ…。
仕方なく頼んだ出前を食べて、廉はお風呂に行った。
その間に片付けして、あとは帰るだけ。
廉「いや、だから何してん」
A「そろそろ帰ろっかなって。廉明日も朝早いんでしょ？」
廉「帰すつもりで連れてきたんちゃうけど」
A「え、でも…」
廉「とにかく今日は泊まりな」
強制的に泊まることが決まったけど、嬉しくないわけない。
廉「てかさ、もう一緒に住まね？」
A「は…？」
いきなり何を言い出すの…
嬉しいけどそれはまだ許されないはず…。
廉「大丈夫やって。事務所の許可もとってある」
いつの間にそんな話をしてたんだろ…。
A「ほんとにいいのかな…。事務所は良くてもさ…」
廉「俺、もう待たれへんくて…。俺と一緒におってくれん？順番は違うかもやけどさ…」
嬉しいけど正直迷った。
だけどそれは私もずっと望んでいたこと。
A「私も…廉と一緒にいたい」
廉「ふっ(笑)。素直でよろしい」
その夜は嬉しさで泣きじゃくる私を、泣き止むまで優しく抱きしめてくれた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 802人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：山田苺花
| 作成日時：2020年5月2日 15時
