◆漆黒彼氏◆ーRenー (ページ44)

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廉がマネージャーさんに話してくれて、事務所にも話が通ったらしく、何とか認められた私たちの交際。

だけど廉は今大事な時期だから、落ち着くまでは会うのは控えることになった。

会う頻度は今までとそんなに変わらないから大丈夫かなって思ってたけど、やっぱり寂しいもんだね。

今日もテレビに映る廉を観てる。

生放送だって。

髪型変わった？

ちょっと痩せた？

…最近の廉のこと、何にも知らないや。

彼女でありながら彼が出ているテレビや雑誌はあまり見ないから、他にも知らないことはいっぱいあるけどね。

♪～

深夜。

帰宅したのだろうか。

廉からの着信。

A「もしもーし」

廉『テレビ観た？』

第一声で生放送の感想を求めてくるんかい。

A「観たよ」

廉『珍し』

いやいや聞いてきといてそれはどうなの？

ちょっといじわるしてやろ。

A「海人は普段可愛いのにめちゃめちゃカッコよかったし～、岸くんはおバカ感じさせないカッコよさだったし～、紫耀もまぁさすがセンターって感じだったし～、ジンくんはもう愛してる」

廉『おーおー、よぉ喋るやんけ』

怒ってる怒ってる(笑)。

廉『で、俺は？』

A「え、廉出てた？」

廉『ふざけんな！！！』

危うく吹き出しそうになるのを堪える。

廉『てか最後の＂ジンくん愛してる＂って何やねん！！！』

A「ツッコむの遅くない？ジンくんカッコよくなかった？」

一緒に出てた人に聞くやつ(笑)。

しかも彼氏に。

廉『そんなんどうでもええねん！はぁ…もうええわ』

さすがに本気で怒らせちゃったかな。

全く、冗談が通じない男だ。

A「廉が一番だよ」

廉『え』

A「廉が一番カッコイイし、廉だけ愛してるに決まってんじゃん」

恥ずかし…

まぁこれも顔が見えないから言えることだけどね。

面と向かっては絶対言わないよ。

廉『ちょ、そんなんなしやろ！あほ！』

A「何でよ？！もう、言うんじゃなかった」

本音を言ってもキレられる。

そんなもんでしょうけど。

廉『……俺もAが一番やで』

何なの。

何で急に優しい声出すの。

ほんとずるい男だよ、永瀬廉。