４３ーRen sideー ページ43
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Aの気持ちが聞けた。
別れ話じゃなくて良かったわ。
確かにお互い軽率なとこあったな。
もういっそのこと公表してしまいたい。
でもそれは俺だけの判断で行動できん。
廉「ちょっと話あんねんけど…」
マネージャー「ん？」
Aと決めた通り、まずはマネージャーに話すことにした。
廉「実はさ、俺……Aと付き合ってて…」
怒鳴られるかな…殴られるかな…
目を瞑って覚悟した。
マネージャー「知ってるよ」
廉「……え？」
マネージャーの意外な言葉にびっくりして声が出ぇへんかった。
お互いがお互いを無意識に見てたこと、たまにAに送り迎えしてもらってたこと…
色々知られてるのがわかった。
マネージャー「相手がAちゃんだから信用して何も言わなかったけどさ」
廉「黙っててすいません…」
マネージャー「俺に話すってことは覚悟できてんだな？」
廉「はい…」
とは言ってもまだ公にはしない。
俺は今、新曲の関係でテレビに引っ張りだこやし、映画の宣伝も始まる。
落ち着くまでは絶対に撮られるなという条件で、Aとの交際を認めてもらった。
それはすぐに社長にも伝えられて、社長から��Aのことは信用してるけど気を付けろ��と言われた。
とりあえず反対されんで良かった…。
Aに事務所から認められたことと条件が出たことを伝えて。
まだまだここからやけど、ちょっと気が楽になったというか。
とは言っても油断はできんから、Aと会うことを控えることにした。
せっかく事務所からOKされたのに、Aに会えんのは辛いもんがあるけども。
まぁ月1くらいは会えるし、今までとそんな変わらんか。
神宮寺「じゃあ俺らもしばらくAに会えないんだね」
海人「Aのご飯食べたいのにー」
岸「我慢我慢！」
紫耀「つまんねー」
みんな寂しいらしいけど、それ以上に俺は寂しいねんで。
次会った時はしっかり癒してもらうから覚悟しとけよ、A。
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作者名：山田苺花
| 作成日時：2020年5月2日 15時
