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毎晩電話をくれる廉。
今日もそろそろ電話が鳴る時間だけど、なかなかかかってこない。
仕事押してるのかな？くらいに思ってたら、玄関の方から物音が…。
……廉だった。
A「廉？…どうしたの？」
廉「いや、最近会えてへんなー思て来たんやんか」
A「あぁ…うん」
普段通りにしなきゃって思ってるのにできない。
ほんとはめちゃくちゃ嬉しい。
今すぐ飛びつきたいくらい。
やっぱり会ってしまうとダメだ。
廉と気まずいままは嫌…
って勝手に変な態度とってこんな空気にしちゃったのは私。
別れるつもりもないんだし、ちゃんと話そう。
A「あのね…」
思いきって口を開けば、廉が向かい合わせに座って両手を握ってくれた。
廉のことが相田くんにバレちゃったこと、今までの自分の行動が軽率すぎたこと、それでも廉のことが大好きでどうしようもないこと、言い始めたら止まらなくて。
廉は最後まで何も言わずに聞いてくれた。
廉「なるほどな(笑)」
A「何で笑ってんの」
廉「いや、俺が想像してたんと違ったから」
廉は私が別れたがってると思ってたらしい。
廉「俺も警戒心なさすぎたよな。Aの店行ったり、ここに来ることもさ…」
A「やっぱりこうやって会わない方がいいのかな」
廉「は？それは無理。まぁ今までたまたま気付かれんかっただけで、この先どうなるかはわからんけど」
お互いが気を付けてても、いつかは世間に見つかる。
私はどうなっても耐えられるけど、廉にはものすごく迷惑がかかる。
廉「まぁそのうちバレることなんやし、まずはマネージャーに話そうと思うねんけど…どう？」
A「……そうだね。うん、話そう」
少しずつ二人で進んでいけたら…
そう思う。
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作者名：山田苺花
| 作成日時：2020年5月2日 15時
