４１ーRen sideー ページ41
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Aの様子がおかしい。
そんなんずっと前から気付いてる。
俺がAの店行った辺りからなんやけど…
はっきりした理由はわからん。
会えんのも連絡あんまとらんのも今に始まったことじゃないけど、ずっと違和感感じとる。
連絡には応えてくれるし、電話越しに聴く声も普通やねんけど何か違うんよ。
距離置こうとしてる感じ？
俺が気付いてないとでも思ってるん？
そりゃ付き合いはそんな長くないけど、ずっとAのこと見てきたし、一番気にかけてんねんから何となくわかるで。
紫耀も気付いてるみたいで遠回しにAと最近どうなんか聞かれたわ。
他のメンバーにもAが最近現場に顔出さんから、時々様子聞かれる。
神宮寺「A、元気？」
廉「あー…会ってないけど声聴く限りでは元気なんちゃう？」
神宮寺「そっか」
ジンにも相談してなさそうやし、俺の勘違い？
でもやっぱ気になるから今日こそはAんち行っちゃうよ。
真夜中やけど、いつも俺から電話かける時間やから起きてるはず。
アポなしで行くんは当たり前になっとるけど、今日は何や緊張するな。
久々に会うせいか、ちょっと嫌な予感がするせいか…。
A「廉？…どうしたの？」
まぁ久々に会ってもそんなもんやろうとは思ったけども。
廉「いや、最近会えてへんなー思て来たんやんか」
A「あぁ…うん」
やっぱ変。
遠回しに聞くんもめんどくさいから単刀直入に聞くわ。
廉「最近A変やん。俺何かした？」
A「いや…何も…」
廉「話したくないなら無理には聞かんけど…。俺には何でも話してほしいとは思ってんで」
Aが今何を思ってるのか。
ちゃんと理解したいやん。
俺、彼氏やねんからさ。
誰よりも俺を一番に想って頼ってほしい。
って思うんはただのわがままなんかな。
それで嫌われたら元も子もないな。
A「あのね…」
しばらく続いた沈黙を破ったのはAの方だった。
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作者名：山田苺花
| 作成日時：2020年5月2日 15時
