３５ーRen sideー ページ35
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Aどこ行った？
Aちゃーん。
ウロウロしてたら後ろから
「あの、もしかして…永瀬廉くんですか？」
と後ろから声をかけられた。
やってもーたな…。
A探すのに必死で完全に油断しとった。
せっかく声かけてくれたんやから無視はできひん。
思い切って振り返る。
廉「そうですー……って、あぁぁあ？！」
なんと声をかけてきたのは
A「しーーーっ！！声大きいから！！」
Aやった。
廉「おま…悪趣味やねん！」
A「そんな驚くとは思わなかったんだもん。てかバレるからこっち！」
と資材置き場みたいなとこに詰められた。
A「で？何で来てんの？」
廉「会いに来たんやん」
A「用もないのに来たらダメだってば」
廉「いや、だから会いに来た言うてるやん。ま、正確にはちょっと様子見たら帰るつもりやってんけど」
A「もう気が済んだでしょ？帰りな」
廉「やだね」
A「あのねぇ…。今日もキンプリのCD受け取りのお客さん多いのよ。この店のお客さんほぼキンプリファンなのよ。危ないから言うこと聞いて」
そこまで言われたら引き下がるしかないやん…。
廉「わかった。帰る。帰るけどよ？今日、今この瞬間俺が帰ってしもたらまたしばらく会えへんよ？それでもええの？なぁ？」
せっかく会えたのにそれはないよなぁ？Aちゃんよ。
A「じゃあ…ちょっとだけ…」
そう言って俺にぎゅってしてくるA…
可愛すぎ…。
めちゃくちゃにしたくなる気持ちを抑えてキスで我慢したったわ。
A「戻んないと…」
廉「ん、頑張れよ」
あ、一つ忠告すんの忘れとった。
廉「お前、あいつと距離近すぎな」
A「あいつ？」
廉「あの新人」
A「あぁ…そう？ま、廉が心配するようなことはあれから一切ないから大丈夫だよ」
廉「ふーん」
若干不満も残っとるし、キスだけじゃ満足はしてないけど、Aの顔ちょっと見れたし当分は頑張れそうかな。
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作者名：山田苺花
| 作成日時：2020年5月2日 15時
