３４ーRen sideー ページ34
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最悪や。
Aはちょっと気持ち良くなったかもしらんけど、俺だけ不完全燃焼やん！
現場でも店でもさぁ！
家に連れ込もうと思ったけど失敗してまうし。
いつになったらAとできるん？
明日も明後日も会われへんよ？
と思ってたらなんと二週間会えず。
あっという間に新曲の発売日がきて、雑誌やテレビ、色んなところに引っ張りだこで、ますます会えんくなった。
てことはAも仕事忙しいんやろな。
俺らのCDコーナーできたって、何日か前に写真送ってきたけど、すげー大作やった。
予約殺到してたらしいし、続々入荷もしてきてるって言ってたし。
今日は歌番組の収録が21時に終わって、それで最後。
やっと会えそうやな〜と思ったけど、A疲れてるやろうしな。
Aんとこ遅くまで営業してるみたいやし、店覗いてみっか。
でも俺行ってバレたら怒られるかもなー…。
前、紫耀が行ったら一瞬でバレて騒ぎになってAガチギレしてたしな…。
いや、あいつは派手すぎんねん。
あと声でバレるんよ。
俺は関西弁さえ封じればきっと大丈夫。
廉「お疲れっしたー！」
紫耀「れーんくん！メシ行こ！」
廉「無理！」
紫耀「彼女持ちだからって付き合い悪すぎー！相手Aなのに」
廉「お前…刺されたいんか？」
海人「廉、目がマジだから」
イラつきながらも何とか筋肉の塊を振り切り、街へ出た。
途中で��永瀬廉くんですか？��って声かけられた…。
え、これ店行って大丈夫？
じゃないよな、多分…。
ひと目だけ…ひと目だけ見たら帰るから許してー！
で何とか辿り着いたAが働くCDショップ。
働く姿を見るのは初めてじゃない。
実は俺も前に紫耀みたいに潜入したことがある。
その時はバレへんかったってのもあって今回も変に自信持ってるってわけ。
気付かれんなら気付かれんで悲しいもんがあるけどな。
Aは……おった！
横におるんは…あの時の…Aに告ってた男や！
距離近すぎん？
二人を視界に入れつつ、俺らのCD売り場を見る。
これをAが作ったんか…
写真で見るより断然やばい。
やっぱすげーわ。
夢中になってたら女子高生が二人やって来たから、すぐさま退散。
Aとあの男は…
おらんくなっとる…。
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作者名：山田苺花
| 作成日時：2020年5月2日 15時
