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浮かれすぎて忘れていた。
この後、昨日のことをみんなに謝らないといけないということを。
A「ほんっっっとーーーにごめんなさい！！！」
「大丈夫大丈夫！」
「気にしないで」
A「いやいや…せっかくタクシーも呼んでもらったみたいなのに…」
相田「それなら俺が乗って帰ったんで大丈夫っす！」
A「あーーー相田くん！一番迷惑かけたよね…ごめんなさい！」
相田「全然何ともないですから(笑)。でもたまたま彼氏さんが通りかかってくれて良かったっすね。俺なんかより頼りになるだろうし」
そうだ…
廉と相田くん接触したんだ…
廉バレてないかな…
変装してたし大丈夫だよね…。
相田「レンさん？あんま顔見えなかったけど、なんかめちゃめちゃイケメンな気がします！」
何で名前…
あ…私、廉の名前呼んだ気がする…。
A「あぁ…彼のことは置いといて〜…。とにかくごめんね？もうあんなことないように気を付ける」
相田くん、変に思ってないかな？
今日一日いつも通りニコニコだったけど、時々難しそうな顔をしていたのを見逃さなかった。
何ともないとは言っても、きっと良く思ってない。
そういうの気にしちゃう性格なんだ。
帰り際、相田くんを呼び止めて
A「昨日は本当にごめんね」
と言ったら
相田「だから気にしてないですって(笑)」
またニコニコしてくれる。
A「でも時々元気なさそうっていうか、疲れてるっていうか、そんな顔してたし…」
相田「俺そんな顔してました？だったらあれかな…告白失敗(笑)」
A「あ…」
大事なことを忘れていた。
相田「記憶あるんすね(笑)。彼氏さんいるとは知らずにすいませんでした」
A「いや…」
相田「この話はおしまい！お疲れ様でした！」
告白の件に関しては何も言えずに終わった。
まさか相田くんが私を好きでいてくれたとは…。
答え…聞くまでもないよね…
廉と遭遇しちゃったんだもん。
でもなんか切ない。
って私が言うことでもないし、かと言ってどうすることもできないよね…。
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作者名：山田苺花
| 作成日時：2020年5月2日 15時
