◆漆黒彼氏◆ーRenー (ページ22)

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２２ーRen sideーページ22

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久々に早く帰ってきた。

今日はAから誰かと一緒っていうLINEが来てないから、真っ直ぐ家に帰っとるはず。

Aんち行ったろ。

全然会えてなかったし、その間Aも仕事大変やったみたいやから、何か美味しいお土産でも買って行こかな。

Aが好きなスイーツ片手に街を歩いてたら

「俺、Aさんのこと好きですよ」

って聞こえてきて、ん？Aと一緒の苗字やんけ…みたいな。

よく見たらほんまにA。

なんか酔ってるっぽいし、そもそもその男何なん？！

めちゃめちゃ密着しとるやん！

しかも告られてたで今！

色んな感情が爆発しそうになったけど、ここは冷静さを取り戻して。

廉「その子、俺の彼女です。連れて帰りますね」

どこの誰か知らん男から無理矢理奪って…っていうのはおかしいか。

俺の彼女なんやから。

Aを返してもらってタクシーを拾う。

「あの！ほんとに彼氏さんなんすか…？」

怪しいヤツと思われてんな…。

そりゃそうか。

変装用の帽子にメガネにマスクの男にいきなり女の子連れてかれたんやから。

証拠…二人で写ってる写真見せる？

それは危険すぎるな。

どう切り抜けようか考えてたら

A「んふ…廉だぁ～…」

とかマヌケな声で俺の名前言ったもんだから、その男も

「あ、レン…さんて言うんですね。疑ってすいません」

あっさり信じてくれた。

廉「いえ…。こちらこそ、面倒見てもらってすいませんでした」

Aとタクシーに乗って向かうのは俺の家。

Aが俺んち来るの1ヶ月ぶりとかやない？

廉「A、着いたで。歩けるか？」

A「ん」

部屋に入ったらちょっと落ち着いたみたいで、トロンとはしてるけど目は開いてる。

廉「水飲み」

A「ありがと」

色々聞きたいことあるけど今はやめとこ。