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キンプリのCDの売り場をどう作るか考えてます。
って言っても発売はまだ先だから、案だけ出す感じ。
「これ全部Aさんが作ったんすか？！」
何日もかけて作ったポップを並べてイメージしてたら、新人の相田くんに声をかけられた。
A「そうだよ〜」
相田「すげー！」
相田くんは人懐っこくて、例えるなら海人みたいな子。
相田「…この絵は何すか？」
それはKing&Princeの平野紫耀が描いた絵です。
なんて言えるわけもなく。
A「親戚の子が描いちゃったの。面白いからそのまま使っちゃおっかなって」
親戚の子＝5歳くらいをイメージ。
紫耀の画力はそんなもの。
って5歳児に失礼か。
相田「可愛いっすね！俺もこういうのできたらな〜」
A「そのうち任されると思うよ」
相田「任せてもらえるように頑張ります！」
明るくて人懐っこくて真面目な後輩ができて嬉しい。
廉にも話したいけどいい顔しないだろうな。
歓迎会の時だって、どこの誰かも知らない人に妬いてたくらいだから。
「Aちゃん、ご飯行かない？」
A「行きます！」
仕事終わり、先輩に誘われてご飯へ。
他にも何人かいて、その中には相田くんの姿も。
今日は紫耀や海人とじゃないし、廉に連絡しなくていっか。
どうせ帰り遅いだろうからLINEも見なさそうだし。
ご飯会が終わる頃、私は珍しく酔い潰れていた。
廉に会えないストレスなのか、かなりの量のお酒を飲んだらしい。
毎日楽しく過ごしてたつもりだったけど、どこかで寂しさ感じちゃってたのかな。
相田「Aさん！しっかり！」
「Aちゃん大丈夫？タクシー捕まえるから相田くん一緒にいてあげてね」
相田「はい！」
そんな会話が聞こえてきて。
相田くんが私を支えてくれてる。
私のことすごいって褒めてくれたのに、こんな姿見せるなんて情けない…。
ますます気分が落ちていったところで
相田「俺、Aさんのこと好きですよ」
確かにそう言ったんだ。
相田「あ！何でもないっす！」
酔ってるのをいいことに聞こえないフリをした。
��好き��って色々種類あるしね、うん。
いい感じに眠くなってきたところで
「その子、俺の彼女です。連れて帰りますね」
聞き慣れた声がしたと同時に大好きな匂いに包まれた。
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作者名：山田苺花
| 作成日時：2020年5月2日 15時
