▽ ページ15
*
毛布を掛けつつ、笑いながら先輩の
腕の中に潜り込んだ。
『後で、悪いことするんですか?』
「今は、あかん。めっちゃ眠い」
『ふふふ、わたしも実は凄く眠いんです。
ご飯美味しくてたくさん食べちゃった。
昨日寝るの遅かったのに、早く起きて
用意してくれたんでしょ。
ありがとうございました』
「A好きやろ。焼き肉」
『はい。大好きです』
急に先輩の腕が強くわたしを抱きしめた。
「....A、ずっと、一緒におろな」
『....寝入りばな、可愛くなるの反則ですよ』
「男に可愛い言うなよ」
『ふふふ、ごめんなさい。
嫌だって言われても、いますよ、ずっと』
ぴったりとくっつくふたりの体温が温かくて
わたしも夢の中に入っていきそう。
髪を切る前、霧吹きで湿らせた時
先輩の濡れた髪型がセクシーで
ちょっと、きゅんとした事
内緒にしときます。
先輩の規則正しい寝息が聞こえる。
まぶたの裏に先輩の姿を思い浮かべて。
夢でも一緒だったらいいな。
そう思いながら目を閉じた。
Fin.
*[ふたりの足跡]
*前作SNOW SMILE
*馴れ初め編→「希う」
*サークル温泉旅行編→「彼、彼女の攻防」
*気になる方は是非どうぞ☆
*
70人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「芸人」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:瑠海 | 作成日時:2021年2月20日 13時