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だから、私が守ってあげたいと思う。
ずっと側においてほしいという願いも込めて。
「へぇー、そうなんやぁ。じゃあAちゃんが
僕のお守りになってくれるってことやね」
気持ちが伝わったみたいで、嬉しくて顔が赤くなる。
そんな、わたしを見透かしたみたいに、ニコニコみてくるから
やっぱり、かなわないなあって思う。
「じゃあ、これにする？」
『うん。もうつけて帰りたい』
「了解」
ふふふって笑って、レジに行く賢太さんについていく。
レジ横に置かれたクリスマスツリー
自分の気持ちが投影されて余計に輝いて見えた。
私の手首にキラキラひかるオニキス。
『ありがとう』っていったら。
「僕も、おっきいお守り手にはいって嬉しい」
って笑うから。愛しくてギュッと腕を組んだ。
「このお守りの効果が倍増する方法知ってる？」
何か、悪い顔して小声で言ってきて。
なんとなく察しがついたけど、知らないって答えた。
「家に帰ったら、教えてあげる」
赤くなりそうな顔を隠して思う。
何でも....、
あなたのことは、何でも教えてほしい。
だけど、今の言葉に平気で返せるほど私はまだ、大人じゃないから。
この石と、私の強い気持ちで、あなたとゆっくり歩いていきたい。
『もうっ、そんな事より、次は靴屋さん。
賢太さんのスニーカー見に行こう！』
「あははは、Aちゃん、何で顔赤いん？」
『何か、可愛いのあったら私も買おっかなー』
「あ、いいね。お揃いにしよ」
右手首につけたブレスレット。賢太さんの左腕につかまって
この人を守れますように
そうお願いして。
少し日が落ちてきた街のなかを、次の目的地へと急いだ。
Fin.
第四夜..../K.kawanishi→←第三夜..../K.akiyama
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作者名：優朱 | 作成日時：2020年12月8日 21時
