7：Delicious time ページ7
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ジェジュンさんは、部屋の片付けに勤しんでいる。
「適当に座って」
「はい。あー・・絵を見てもいいですか？」
「いいよ」
壁に立てかけてある絵を、１つずつ反対側に傾けてみる。
うまく傾けないと雪崩が起きそうだ。
画廊にある絵とは少し違う色使い。
こういうのを、タッチが違うって言うんだろうか？
よくわからないけど。
傾ける度に、右手に重みがかかってくる。
奥の方に差し掛かると、肌の露出が多い絵が増えて
最後のほぼ垂直に立てかけてあった絵は、上半分見ただけで戻した。
その下半分を見てはいけないような気がして。
戻してから、どうなっているんだろうと気になって仕方がない。
「ねえ、Aさん。昨日作ったシチューがあるんだけど、食べる？」
「いいんですか？お腹ペコペコです！」
遠慮無くそう答えると、ジェジュンさんは部屋の一角にあるキッチンで
重そうな圧力鍋に火をかける。
IHヒーターじゃないんだな。とかぼんやりと思う。
そう言えば、ここはアトリエなんだっけ。お家はまた別にあるのかしら？
「ジェジュンさん、ここはアトリエだけなんですか？」
「ん？そうだよ」
「お店とアトリエとお家があるって、超豪華・・」
「そうでもないよ〜。でもね、ここで寝ちゃうことが多くてさ
ベッドがなくてそこのソファーで寝ちゃって。寒いの(笑)」
寝てしまう、というソファーの上には毛布がこんもりと丸まっている。
このアトリエには、あとシャワーとトイレがあるだけ。
それとちょっと大きめの物置。
温まって出てきたシチューは、不思議な形をした器に盛られて出てきた。
優勝カップ、みたいな感じ？うまく説明ができないのだけど
白い陶器でなめらかな曲線を描いている。
お店に置いてあるマグカップと、同じ種類の食器のような気もする。
シチューの中に入っている牛肉はトロトロに煮込まれれていて
お野菜も煮崩れしかけているけど、大きめサイズ。
そのにおいで美味しいとすぐに分かったけど、食べてびっくりした。
「美味しい・・今まで食べたシチューの中で一番美味しい・・」
「それは嬉しいな。ご飯があったらよかったのにねえ」
本気でご飯を食べたかったんだろう。
下唇を噛んで、悔しそうにシチューを見つめている。
つられて私も下唇を噛んでシチューを見つめた。
その状態で目があって、二人で笑いあった。
間には、温かいシチューの湯気が立っていた。
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alexis(プロフ) - 第１章ありがとうございました！１章で納まる内容じゃないようーヒロインの気持ちが引けば引き寄せられ、また、押せば押し返される…そして理由は不明という…。怪しくて怖い、そして「？？」が沢山出て来ました。次章が待たれます！ (2017年9月18日 6時) (
レス) id: c45450e957 (このIDを非表示/違反報告)
mayutangm(プロフ) - alexisさん» 怪しい第１章が終わりましたよ。文字数少なくて収めるのてーへんだったｗ (2017年9月18日 0時) (レス) id: 88d04611f2 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - mayutangmさん» なぁーんか、怪しい……………じぇったいに怪しい…………怪しいことばかり。そう、どういうことなの？？ねえ、ジェジュン氏！ (2017年9月16日 23時) (レス) id: c45450e957 (このIDを非表示/違反報告)
mayutangm(プロフ) - alexisさん» 残すところあと1話で1章終了！オーナーオッパは謎のママ・・・ (2017年9月16日 11時) (レス) id: 88d04611f2 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - mayutangmさん» あ、皆が皆、そー言うオーナーばかりじゃないっすよ！(￣∇￣) (2017年9月10日 23時) (レス) id: c45450e957 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mayutangm | 作成日時：2017年4月7日 23時
