47：Tension and relaxation ページ47
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「前の会社はどうなの？聞いてみたら？」
「もう聞いた。新しい人入ったばっかりで余裕が無いって」
「そうか・・・。うちのバッグの店、来る？」
その提案は嬉しいけれど、
これ以上、オッパに迷惑はかけられない。
カフェ以外も探してみた。
市場とか、地下街のショップとか、募集しているところはいくつかある。
でも、やっぱり珈琲に関わっていきたいから。
「やっぱり珈琲に関わっていたいな」
「僕より珈琲好きになったね」
そうかも。朝と昼と夜。一日三杯は飲みたくなる。
最近は、豆を触っているだけでも幸せを感じる。
なんて、そこまでじゃないけど。でも、だいぶ近い。
「日本に戻って仕事しようとは思わないの？」
「え・・」
その一言で、私の心配は別のところに移った。
日本に戻ることは、考えていない。
何故なら、私はこのままずっとオッパと一緒にいたいから。
私達は仲良しだと思う。
大切にされていると思う。
前に、
”今の生活からAがいなくなったら、僕は空っぽになる”
”居なくならないで”
って言われた事。それが今でも続いていると思っていたから。
心配より、不安と悲しみが押し寄せて来る。
きっと私はまた勝手に、オッパからの大事な一言を待っている。
だから。
「・・帰ろうとか思ってない」
「あ・・ごめんね。帰って欲しいって意味じゃないよ」
「・・・」
「ね、クリスマスはどうしようか？」
「クリスマス・・？」
「うん。どこか旅行にいく？」
「やってみたいことある・・かも」
「なに？なんでも言って？」
うちは父がクリスマス嫌いだから
家でこっそりケーキを食べるくらいしかできなかった。
クリスマスプレゼントも、貰ったことがない。
でも、私はその時期の街が賑わっていくのが好きだし
近所の家が、イルミネーションで彩られていくのを見るのも好きだった。
お家にツリーがある友達が、いつも羨ましかった。
「家の中を飾り付けて、オッパとパーティーしたい」
「そんなのでいいの？」
「それがいい」
「わかった。じゃあ、アトリエでやろうか。おっきなツリー買おうね」
「うん！」
さっきまで不安になっていたのに
オッパの言葉は魔法のように。私の心を温めて溶かしていく。
クリスマスプレゼントは、何にしようかな？
「A、電話鳴ってない？」
「あ、ほんとだ。え？スヨン？もしもし」
話がある。
と久しぶりに聞いたスヨンの声は
酷く緊張しているように聞こえた。
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alexis(プロフ) - 第１章ありがとうございました！１章で納まる内容じゃないようーヒロインの気持ちが引けば引き寄せられ、また、押せば押し返される…そして理由は不明という…。怪しくて怖い、そして「？？」が沢山出て来ました。次章が待たれます！ (2017年9月18日 6時) (
レス) id: c45450e957 (このIDを非表示/違反報告)
mayutangm(プロフ) - alexisさん» 怪しい第１章が終わりましたよ。文字数少なくて収めるのてーへんだったｗ (2017年9月18日 0時) (レス) id: 88d04611f2 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - mayutangmさん» なぁーんか、怪しい……………じぇったいに怪しい…………怪しいことばかり。そう、どういうことなの？？ねえ、ジェジュン氏！ (2017年9月16日 23時) (レス) id: c45450e957 (このIDを非表示/違反報告)
mayutangm(プロフ) - alexisさん» 残すところあと1話で1章終了！オーナーオッパは謎のママ・・・ (2017年9月16日 11時) (レス) id: 88d04611f2 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - mayutangmさん» あ、皆が皆、そー言うオーナーばかりじゃないっすよ！(￣∇￣) (2017年9月10日 23時) (レス) id: c45450e957 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mayutangm | 作成日時：2017年4月7日 23時
