45：Bye bye JHolic ページ45
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”遅くなってすみません。明日11時に来てくれる？”
やっと店長から返事が来たのは、5週目のこと。
出勤停止処分が解けて、明日から行きますと連絡をすると
明日は時間が取れないと返事が来た。
別に店長の時間が取れなくても、働けると思うけど
1ヶ月も仕事をしていないから、先に話をしたいという事なんだろう。
すっかり寒くなった。
雪がチラチラ降り始め、傘が白く覆われていく出勤当日。
また、珈琲の香りに包まれて仕事ができると思うと
傘に増す雪の重みすら嬉しい。
「おはようございます」
「わ！Aさん、もう大丈夫なんですか？」
「ご迷惑おかけしました」
「迷惑とかそんな・・あれ？日本に帰ったって、」
「日本にはビザの関係で一度戻ったけど」
「あ、そういう事だったんですね。えーでもー(チラッ)」
「？・・・あの人誰？」
「えーっと、新しいマイスターさんです」
「Aさん、店長が裏でお待ちです」
「はーい」
新しいマイスター。他の店舗から来た人だろうか。
通り過ぎる時にペコリとお辞儀をする。
笑顔が可愛い男の子だけれど、手元の珈琲からする香りが薄い。
豆の量、間違ってない・・？
「少し顔色良くなったみたいだね」
「はい。ご迷惑おかけして、申し訳ございませんでした。
新しい方入ったんですね」
「うん、その事なんだけど」
あの笑顔の可愛い男の子は、
このお店の経営を新しく任された方の、一人の息子で
マイスターの資格を取ったばかりで、この店で修行をさせているそうだ。
しばらくしたら辞めると思うけど、今は人が足りている。
だから
「彼がいるから、Aさんの場所が無いんだ」
え・・？今なんて？
私の場所が無いですって？
それは、辞めろということ？
一瞬で私の頭の中はごちゃごちゃになる。
「オーナーはその事知っているんですか？」
「まだ言ってない。経営が移ったからね」
「そんな、」
オッパに話してどうにかしてもらおう。そう思った。
けれど、それは駄目だとも思った。
オッパの立場が悪くなるだけだから。
怒りが沸々とこみ上がってくる。
私、何のためにずっと我慢して待っていたんだ？
いや、今日の私は前向きなんだ。
その決定を覆すのは、おそらく難しいだろう。
私がここに残ることになったら、あの子の場所がなくなる。
そうまでして残った後、気持よく働ける？
よーし。新しいカフェを探そうじゃないか。
「Aさん」
「はい」
「歯、綺麗になったね」
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alexis(プロフ) - 第１章ありがとうございました！１章で納まる内容じゃないようーヒロインの気持ちが引けば引き寄せられ、また、押せば押し返される…そして理由は不明という…。怪しくて怖い、そして「？？」が沢山出て来ました。次章が待たれます！ (2017年9月18日 6時) (
レス) id: c45450e957 (このIDを非表示/違反報告)
mayutangm(プロフ) - alexisさん» 怪しい第１章が終わりましたよ。文字数少なくて収めるのてーへんだったｗ (2017年9月18日 0時) (レス) id: 88d04611f2 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - mayutangmさん» なぁーんか、怪しい……………じぇったいに怪しい…………怪しいことばかり。そう、どういうことなの？？ねえ、ジェジュン氏！ (2017年9月16日 23時) (レス) id: c45450e957 (このIDを非表示/違反報告)
mayutangm(プロフ) - alexisさん» 残すところあと1話で1章終了！オーナーオッパは謎のママ・・・ (2017年9月16日 11時) (レス) id: 88d04611f2 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - mayutangmさん» あ、皆が皆、そー言うオーナーばかりじゃないっすよ！(￣∇￣) (2017年9月10日 23時) (レス) id: c45450e957 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mayutangm | 作成日時：2017年4月7日 23時
