5：Sound of snow ページ5
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自己紹介を終えた後で、ジェジュンさんが固まる。
「ジェジュンさん？」
「日本人だったの？あ、だったのですか？」
「はい。敬語使われなくていいですよ。私の方が年下ですし」
「すみません。じゃあ、そうさせてもらうね。
ちょっと訛ってるから、地方出身なのかなって思ってた。
韓国語上手だね」
「中学の時の親友が韓国人で、ずっと韓国語勉強していて
延世大学の語学堂に通って、今こっちで働いて２年目なんです」
「そうなのかあ。沢山勉強したんだね」
同じように褒められることは多々あるけれど
ジェジュンさんに褒められると、尚更嬉しくて自然と顔が緩む。
気がつけば、マカロンが最後の1個。
どうぞ。と言わずに、半分こしようって言ってくれる気遣いが素敵だ。
だって、どうぞって言われたら遠慮しちゃうじゃない？
「今はどこに住んでいるの？」
「二梅です。でも来月引っ越さなきゃならなくて」
「あてはあるの？」
「前に住んでいた新村辺りで探しています」
「新村・・？いつ頃住んでいたの・・？」
「４年前の留学している時、大学が近かったので」
「そう・・新村・・」
「ジェジュンさん・・？」
さっきまでの穏やかな空気が変わった。
出す言葉が見つからなくて、ジェジュンさんの声を待つ。
外の降る雪の音が聞こえてくるかと思うくらい、静まってしまった。
カツン
足を組み替えた拍子に音が出てしまった。
私の悪い癖。すぐ足を組んでしまう。直さなきゃって思った。
「新しい絵は気に入ってくれた？」
空気が元に戻った。
絶対温度の話を聞いてから、私は少し空気や温度に敏感になっている。
「はい。やっぱり温かくなります。この絵はどなたが描かれているんですか？」
画家の名前なんて聞いても、私に分かるはずがない。
でも、どんな人が描いているかは気になるから。
ネット検索すれば情報が出てくるかもしれない。
「どんな人だと思う？」
「そうですね・・男性、だと思います。モデルさんより年上の」
「いくつくらい？」
「40代で、無精髭が少し。眼鏡をかけていて笑うと目尻にくっきりとシワ」
「随分具体的だね(笑)」
「全然違います？」
「どうだろう？僕、40代に見える？」
「ジェジュンさんは30歳にも見えません」
「無精髭も無いし、眼鏡もかけてないんだけどなー」
「画家さんの話ですよね？」
「そう。描いているのは、僕」
たぶん私は驚きすぎて、大きく口を数秒開けていたと思う。
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alexis(プロフ) - 第１章ありがとうございました！１章で納まる内容じゃないようーヒロインの気持ちが引けば引き寄せられ、また、押せば押し返される…そして理由は不明という…。怪しくて怖い、そして「？？」が沢山出て来ました。次章が待たれます！ (2017年9月18日 6時) (
レス) id: c45450e957 (このIDを非表示/違反報告)
mayutangm(プロフ) - alexisさん» 怪しい第１章が終わりましたよ。文字数少なくて収めるのてーへんだったｗ (2017年9月18日 0時) (レス) id: 88d04611f2 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - mayutangmさん» なぁーんか、怪しい……………じぇったいに怪しい…………怪しいことばかり。そう、どういうことなの？？ねえ、ジェジュン氏！ (2017年9月16日 23時) (レス) id: c45450e957 (このIDを非表示/違反報告)
mayutangm(プロフ) - alexisさん» 残すところあと1話で1章終了！オーナーオッパは謎のママ・・・ (2017年9月16日 11時) (レス) id: 88d04611f2 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - mayutangmさん» あ、皆が皆、そー言うオーナーばかりじゃないっすよ！(￣∇￣) (2017年9月10日 23時) (レス) id: c45450e957 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mayutangm | 作成日時：2017年4月7日 23時
