38：Switch ページ38
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ふわっふわでカリカリ
な
フレンチトーストは
思いのほかよく出来あがって
オッパの顔がくしゃってなった。
生クリームを少し入れたことと
卵の白身を丁寧に取り除いたことと
後、スイートスパイスな愛情。
上機嫌になったオッパは、手慣れた手つきで準備を始め
キャンバスに向かった。
どんどん線が足されていく真っ白なキャンバス。
キャンパスの上を走る、直線の音、曲線の音
そんな音があるんだって気づいて
今は殆どPC上で文字を書いたり、絵を描けるようになったけれど
ペンが走る音は、無くならないで欲しいなって思う。
「う〜ん・・ねえA、何色がいいと思う？」
そう聞かれたのはもう夕方過ぎ。
間に珈琲を一杯飲んだだけで、オッパは書き続けている。
突然聞かれて？？？ってなったけれど
私の頭の中には既に綺麗な薄紫色が浮かんでいたから
その色をそのまま伝えた。
「薄紫かあ・・」
良いとも悪いとも言わずに
パレットの上に赤と青と白の絵の具を出して
細い筆先で色を混ぜ合わす。
それから私の方に向き直して、頬を両手で掴んで
ちゅっとキスをされて。
「正解。でもその前に」
「前に？」
「お腹空いちゃったな、僕」
チョングッチャンが食べたい。という希望はあっさりと却下され
ミルミョンが食べれるお店へ。
「ミルミョンって冷麺とどう違うの？」
「釜山の郷土料理かそうでないか」
「え、それだけ？」
「調べてよ」
と言われて調べてみると、冷麺はソバ粉とかでミルミョンは小麦粉だって。
なるほど。日本人はこっちのほうが食べやすいかも。
なんで日本で流行らないんだろう。
「だって」
「へえ」
「へえって・・」
「お掃除ありがとね」
「え、今それ言う？」
「ごめん、言い忘れてたから」
「ピッカピカだったで・・・」
「・・どした？」
忘れていた。あの絵のことを。
思い出したら気になって気になって
オッパが目の前にいるから余計に気になって、食欲が止まった。
そして
「今日ね、たくさん掃除したの。窓枠の上も、電球も」
「うん。かなって思った」
「クローゼットの中も整理した」
「助かる」
「見ちゃいけないと思ったけど見ちゃったの」
「何を？」
「奥に仕舞ってあった絵」
「見たんだ・・」
カチャン
オッパの箸が、テーブルの上に置かれた。
突然冷房が強まったのか、と思うくらいに冷たい空気が体を覆う。
ああ、私
自分でスイッチ切り替えちゃったんだ。
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alexis(プロフ) - 第１章ありがとうございました！１章で納まる内容じゃないようーヒロインの気持ちが引けば引き寄せられ、また、押せば押し返される…そして理由は不明という…。怪しくて怖い、そして「？？」が沢山出て来ました。次章が待たれます！ (2017年9月18日 6時) (
レス) id: c45450e957 (このIDを非表示/違反報告)
mayutangm(プロフ) - alexisさん» 怪しい第１章が終わりましたよ。文字数少なくて収めるのてーへんだったｗ (2017年9月18日 0時) (レス) id: 88d04611f2 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - mayutangmさん» なぁーんか、怪しい……………じぇったいに怪しい…………怪しいことばかり。そう、どういうことなの？？ねえ、ジェジュン氏！ (2017年9月16日 23時) (レス) id: c45450e957 (このIDを非表示/違反報告)
mayutangm(プロフ) - alexisさん» 残すところあと1話で1章終了！オーナーオッパは謎のママ・・・ (2017年9月16日 11時) (レス) id: 88d04611f2 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - mayutangmさん» あ、皆が皆、そー言うオーナーばかりじゃないっすよ！(￣∇￣) (2017年9月10日 23時) (レス) id: c45450e957 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mayutangm | 作成日時：2017年4月7日 23時
