32：I wanted you to come ページ32
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松茸・鮑・イシモチ・蟹
五味 甘、辛、酸、苦、塩
五色 赤、緑、黄、白、黒
五法 焼く、煮る、蒸す、炒める、生
少しずつ出てくる料理。
韓国ではテーブルの上に乗り切れないほど置く
というのがおもてなしなのだけど
日本のスタイルに合わせて、少しずつ出すようにしているそうだ。
最後に出てきた韓牛には、ゴーヤのソースが添えられていた。
ゴーヤの苦味が、韓牛の肉自体の甘みを引き出していて
とても美味しかった。
食後、好きなお茶を選べるというので、五味子茶を頼んだ。
苦味、甘味、酸味、塩味、辛味が含まれているこのお茶は
オッパが疲れた時、珈琲の代わりに唯一飲むお茶。
紅色をしたお茶を優しく包む器は
それまで出てきた器と全く違う。
「やちむんって言うんですよ」
「やちむん？」
「焼き物のことです」
最後にホッとしていただきたくて。
と、敢えて素朴な器で終えるのだそうだ。
「とても素敵なお店ねえ」
母は来てよかった、と言った。
口角が上がったまま何度も頷くのは、満足した証拠。
オッパはここまで想像していたのかな。
オッパは来なかった。
お店に着いてから、何度も連絡をしてみたけれど
既読にもならなくて。
きっと、今とても大切な話をしているからだと思う。
安養寺さんといる時は、時々こんなふうに連絡が取れなくなる。
「お姉ちゃん、彼氏いるって嘘じゃないの？」
「いるよ」
「急に変わっちゃって・・
その人何か悪いことしてるんじゃない？騙されてない？」
「やめなさい。お姉ちゃん騙されるような人じゃないわよ」
「騙せるような人じゃないよ。
今日会うって言ってた人、とても大切なお得意様だから」
「あなたは大切にされているの？」
「うん。すっごく」
「そう。それなら、また会えるでしょう」
「そうだ。渡すものがあったんだ」
彼が用意したんだよ。と渡す。
母には、オッパがデザインした私と色違いのウォレット。
妹にはポシェット。
そして、更に日本語でのメッセージカードが入っていた。
”Aさんのおかげで ぼくはまいにちしあわせです”
「何このメッセージ・・神・・」
妹がそう言って、写真を見せろとせがむから
昨日、食事をした時の写真を目の前に差し出した。
「ぎゃー！ほんとに神！マジで！？」
会ってから帰る！とぎゃあぎゃあ煩い妹を半ば引きずって
空港へと向かう。
少し湿った風が、頬を撫でてゆく。
私の心を慰めてくれているみたいだった。
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alexis(プロフ) - 第１章ありがとうございました！１章で納まる内容じゃないようーヒロインの気持ちが引けば引き寄せられ、また、押せば押し返される…そして理由は不明という…。怪しくて怖い、そして「？？」が沢山出て来ました。次章が待たれます！ (2017年9月18日 6時) (
レス) id: c45450e957 (このIDを非表示/違反報告)
mayutangm(プロフ) - alexisさん» 怪しい第１章が終わりましたよ。文字数少なくて収めるのてーへんだったｗ (2017年9月18日 0時) (レス) id: 88d04611f2 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - mayutangmさん» なぁーんか、怪しい……………じぇったいに怪しい…………怪しいことばかり。そう、どういうことなの？？ねえ、ジェジュン氏！ (2017年9月16日 23時) (レス) id: c45450e957 (このIDを非表示/違反報告)
mayutangm(プロフ) - alexisさん» 残すところあと1話で1章終了！オーナーオッパは謎のママ・・・ (2017年9月16日 11時) (レス) id: 88d04611f2 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - mayutangmさん» あ、皆が皆、そー言うオーナーばかりじゃないっすよ！(￣∇￣) (2017年9月10日 23時) (レス) id: c45450e957 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mayutangm | 作成日時：2017年4月7日 23時
